
それは、
「知っている情報量が誰よりも多い」
ということです。
「聲の形」は、登場人物はそんなに多くありませんが、その人物ごとに、「知っていること」と「知らないこと」が大きく異なります。
そんななかで、植野は例外的に、物語において重要なことをほとんど知っているという稀有な存在になっているのです。
実際、物語の重要要素を誰が知っていて誰が知らないか、第40話の時点で簡単にまとめてみましょう。

ちなみに、第38話~39話の暴露大会の前の状態も参考までに作ってみました。

これをみると、植野だけが突出して知っている情報が多く、「将也をとりまく状況」の全体像を、ほぼ唯一把握しています。
特に、中学時代まで続いた将也へのいじめと、現在の将也のメンタルの壊れ具合を知っているのは植野だけで、だからこそ植野だけがいまの将也に対して「弱っている人間に対する接し方」で接することができているわけです。
これは硝子すらかなわない、圧倒的な優位性といえるでしょう。
…それだけの優位性がありながら、ぜんぶ裏目に出る失敗を繰り返して39話で撃沈してしまったのが、植野らしいといえば植野らしいわけですが。

結弦という優秀な諜報機関を擁する硝子よりもなお多くを知っているというのは本当に強みですよね。彼女は情報に優りながらもついに目標を達成することは叶わない運命にあるのでしょうか。今後の展開から目が離せません。
コメントありがとうございます。
私も、漠然とは分かっていたんですが、あらためてこうやって整理してみると、植野ってやっぱり実はなんだかんだ言って一番将也と深くかかわってここまで来たんだなあと思いますよね。
39話でいったん離れてしまう植野が、どうやってリベンジしてくるかは興味深いですね。
直上経行なキャラなので常に擦り傷だらけなのでしょう。
なんとかラストでは報われた決着を迎えて欲しいと思いますが、どうなることやら
もちろん西宮との直接対決となれば勝ち目はないのですが
おそらく対決にならないんじゃないでしょうか
石田と西宮にはそういうのとは別の形での心の救済が描かれると思います
でも、将也目線からすれば、所詮は裏切り者だし、
石田の為に良かれと思ってやる行動はすべて裏目で
石田の新たなる災難につながってしまうし・・
「なんなんだ?この女は」となるのも無理からぬ
ところ
イヤな面もあるけど、それが現実の人間ってもので
川井もそうですが、多少デフォルメされてはいますが「いたよな、こんな奴」的な共感がわくキャラではありますね
むしろ、西宮と石田の方が天使すぎたり、自罰的すぎ
たりで、現実離れしたキャラって感じがしますし(否定してるわけじゃありませんよ、マンガですし)
コメントありがとうございます。
私は、植野は完全にダブルヒロインの片翼を担っている、そのくらい「強い」登場人物だと思っています。
強い、というのは性格がとかじゃなくて、物語の中の「存在感」のようなものが、ですね。
石田に対しても硝子に対しても、ネガティブなことをいっぱいやってるのですが、単なる「悪役」とは対極に立っているところも非常に面白い立ち位置です。
今日公開されたシノドスの大今先生の対談を読むと「和解ではない救い」というのがキーワードになっているように思われ、たぶん植野にはまさにこれが適用されるように思います。(もしかすると硝子かもしれませんが)
だとすると、植野はひとり東京に行くことにはなるんだけど、植野がやりたかった「好きだった昔の将也を取り戻す」ということには成功して、やり残していたことを清算できる、みたいな終わり方なのかもしれません。
でも「知っている」事は多いけど「理解」は足りてないのかなと思います。特に石田の心の闇の具体的な内容についてですね。
石田も顔に×を付けて植野を見ようとしていません。植野が東京に行ってお別れになるとしても2人がお互いをちゃんと「理解」しあって別れるほうがいいんじゃないかなと思っています。
例え「理解」し合った結果がこの人とは合わないなという結論だったとしても、です。
コメントありがとうございます。
私は、植野はたんに知っているだけでなく、「理解」してるところも多いキャラだと思っています。
遊園地回で、「将也のために」行動していたのは、実は植野だけでしたね。
連載のほうで、第38~39話でも、(途中でわけわからなくなりましたが)「将也のために」行動していたのは植野でした。
だから、「理解」まではしているけど、どっちかというとデリカシーが足りないために、準備不足でやることがみんな失敗しているキャラかな、と思います。
エンディングまでに、植野の×は確実に取れると思ってます。
そして、植野も、将也との間に「小中学のころに置き忘れてきたもの」を取り戻すことで「救い」が与えられるのかな、と予想しています。