聲の形の作者、大今先生は、オリジナル版「聲の形」で新人賞を受賞したものの、オリジナル版はすぐに日の目を見ることはありませんでした。
それに代わって「デビュー作」として用意されたのが、SF小説「マルドゥック・スクランブル」のコミカライズだったわけです。
マルドゥック・スクランブル
コミック 1-7巻セット
講談社コミックス
原作:冲方丁
画:大今良時
原作の濃密さと大今先生の作画力がいかんなく発揮された、新人漫画家のデビュー作とは思えない完成度を誇る作品になっていますが、ちょっと調べてみて、このマルドゥック・スクランブルの原作と「聲の形」に、いくつかの共通点が見つかって興味深いなと思ったので短いエントリを立ててみました。
まず、どちらの作品も賞を受賞していること。
マルドゥック・スクランブルは第24回日本SF大賞を受賞しており、「聲の形」は第80回週刊少年マガジン新人漫画賞で入選をはたしました。
また、同じ作品が何度かリメイクされていることも共通点ですね。
マルドゥック・スクランブルにはオリジナル版に加えて改訂新版(完全版)というリメイクバージョンがありますし、「聲の形」はオリジナル版、読みきり版、連載版と3つのバージョンがあります。
最後に、物語の中のヒロインが「こえ」についての困難を抱えているという点も共通しています。
マルドゥック・スクランブルのヒロイン・バロットは物語冒頭で事実上殺されて喉をつぶされています。聲の形のヒロイン・硝子は聴覚障害者です。
マルドゥック・スクランブル 完全版
ハヤカワ文庫
マルドゥック・スクランブル
Blu-Ray Disc
2014年05月09日
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も共に父親がロクでもない奴、という
点も共通しているような?
それにしても、聲の形というマンガ、
まともな形で父親というものがでま
せんが、作者は男親というものに
何か不信感とかトラウマがあるのかし
ら?と余計な邪推をしてしまいます。
コメントありがとうございます。
原作のあるマルドゥックはともかくとして、聲の形の父親不在っぷりは実に徹底していますね。
これについては一度エントリを書いてみたいと思っています。
と植野になる、と思ったのは私だけ?
大今先生にとって植野は描きやすい
キャラかも?
コメントありがとうございます。
バロットと植野は似ていますよね。特にマルドゥックの後半とはよく似ている気がします。
コメントありがとうございます。
西宮母とベル・ウィングはほぼ「同じ人」ですね(笑)。
西宮母があと20年ほど年をとるとああいう感じになるんじゃないでしょうか。
それとも、どこかで突然変異して祖母みたいになるのでしょうか(笑)。
硝子はふっくら体型なので、最終形態は、やはり祖母と同じようになってしまうんでしょうか。
ついでに、もう一つ(ネタを引っ張ってすみません)。
この漫画でのギャグキャラクターの「タコ星人」、「聲の形」にも2回ほど顔を出しています。
1巻43ページ右上のコマの右端の中ほどと、3巻96ページの上のコマのたこ焼き屋ののれん。
こんなところにも仕込みがあるのかと驚きますね。
コメントありがとうございます。
タコ星人!たしかに何度か出てきますね。
ご指摘のページ以外でも、第1巻28ページのテレビゲームでもタコの化け物みたいなのが出てきますし・・・
せっかくなのでこれはエントリ書こうと思います。
ネタの提供ありがとうございます(笑)。