当ブログでは、いわゆる発売日前の「フライングのネタバレ」に関する話題は扱いません。フライングのネタバレとなるコメントはご遠慮ください。ご協力よろしくお願いします。(発売日後のネタバレはOKです。)

おすすめエントリ(最初はこちらからどうぞ)

2014年12月31日

佐原の握手でわかる非水門小組の身長差

※このエントリは、単行本第4巻発売当時に書いたものです。そのため、その後の連載の内容と齟齬があったり考察に変化がある場合があることをご了承ください。

さて、第4巻では、真柴と橋で出会った佐原が挨拶をして握手を交わすシーンがありますが…。


第4巻17ページ、第24話。

このシーン、どこかで見たことがあるような気がします。
…と思ったら、同じようなシーンが第3巻に2回もあることに気づきました。

まず、例の「佐原カラオケ回」での永束とのこのシーン。


第3巻46ページ、第18話。

やはり佐原は挨拶をして握手を交わしています。
そしてさらに…


第3巻64ページ、第18話。

こちらでは、やはり今度は結絃と、挨拶をして握手を交わしています。

そして、興味深いのは、この握手をするときの佐原の姿勢です。

真柴との場面は、佐原は特に体をかがめず、普通に立って(ただしやや真柴を見下ろして)握手をしています。
一方、永束と握手するときは、佐原はひざを少し曲げて、目線を下げています。
そして結絃との握手では、ひざをかなり曲げて、ぐっと姿勢を低くしているんですね。


つまり、この3つの「握手シーン」によって、真柴・永束・結絃という、佐原が初対面だった非水門小組の各メンバーの身長差がはっきりわかる、ということになるわけです。

具体的には、

佐原 > 真柴 > 永束 > 結絃

ということになるでしょうか。
永束と結絃はどちらも背が低いことはわかりますが、この「佐原握手メジャー」で測定する限り、結絃のほうが永束よりもさらに背が低いという設定のようですね。
posted by sora at 07:54 | Comment(2) | TrackBack(0) | 第4巻 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年12月30日

1月6日、大今先生の新作が登場!

数日前にすでに話題になっていて、私もそのときツイート済ですが、改めて。

「聲の形」の大今先生の新作が、来年1月6日発売の「ヤンマガ3rd」というマンガ雑誌に掲載される模様です。



「ヤンマガ3rd」のホームページにも、告知が掲載されています。

http://yanmaga.jp/3rd/next.html





どうやらタイトルは「食べてからのお楽しみだよっ!」で、ジャンルは「料理漫画」ということのようです。

SF、学園ものときて、こんどはグルメ漫画ですか…なかなか幅広い。
というわけで、恐らく単発もので、ページ数も数ページ程度だと思われますが、予想外に短期間で大今先生の新作漫画を読むことができそうです。

これは楽しみですね(^^)。詳細はまったくわかりませんが、あの「謎カレー」の謎も解き明かされるのでしょうか?(笑)
posted by sora at 08:29 | Comment(5) | TrackBack(0) | その他・一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年12月29日

硝子メールの矛盾とういろうの謎

※このエントリは、単行本第4巻発売当時に書いたものです。そのため、その後の連載の内容と齟齬があったり考察に変化がある場合があることをご了承ください。

第3巻で将也と硝子が二人で佐原を探しにいくとき(実質初デート?)、硝子は将也にメールを送ります。


第3巻21ページ、第15話。

実は今日、妹からもっと嬉しいことを聞きました。
妹が家出した時に助けてもらったこと
妹と一緒に私を探してくれたこと


このメールについて、最初に読んだときはちょっと違和感を感じていました。

というのも、このメールからは、この日(カレンダーによると5月12日)に初めて、硝子捜索の日のこと(5月3日未明)を知った、と読み取れます。
ところが、それより前、結絃と永束・将也の先頭騒動があった日(5月5日)に、硝子は結絃が借りた服を将也に返し、その場で結絃が迷惑をかけたことを謝っているのです。


第2巻183ページ、第14話。

これは矛盾しているように見えます。
いったい、どういうことなのでしょうか。

最近、その謎を解くヒントが、この5日に硝子が返そうとした服と一緒に入っていた「ういろう」にあることに気がつきました。

このときの硝子の表情を見ると、ばつが悪いような恥ずかしそうな顔をしています。
どうも、ういろうが出てきたのが予想外で、それが恥ずかしかったようにしか見えません。
つまり、硝子は服と一緒にういろうが入っていることは知らなかったと考えられます。
ういろうというと、確かに名古屋から岐阜あたりの名物のお菓子ですが、まあ地元の若い人はあまり食べないんじゃないでしょうか。
そういうお菓子をチョイスした人物というと…西宮祖母(いと)が思い当たります

ですので恐らく、将也から結絃が借りた服は祖母が洗濯して紙袋に入れ、ついでにお礼としてういろうを入れたものを、結絃を通じて将也に返すよう硝子に託されたということなのではないでしょうか。
そして硝子がGPS携帯で結絃の居場所を探しながら歩いていたら、将也にも出くわした、それであの場面になった、と考えると辻褄があいます。

硝子は、紙袋に入っているのが結絃が将也から借りた服で、結絃が家出をしたときに将也から服を借りるような迷惑をかけた、くらいまでは漠然と聞かされていたものの、詳細は知らなかったのだと思います。

そして、より詳しい話を聞いたのが、将也と一緒に佐原を探しにいった12日だった、ということなのでしょう。
そう考えれば、説明がつきますね。
タグ:第15話 第14話
posted by sora at 07:15 | Comment(7) | TrackBack(0) | 第3巻 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年12月28日

遊園地編、植野はなぜ来たのか?

※このエントリは、単行本第4巻発売当時に書いたものです。そのため、その後の連載の内容と齟齬があったり考察に変化がある場合があることをご了承ください。

第4巻の前半パートである遊園地編、当初は「うきぃ」の熱もさめやらないタイミングでの将也と硝子のグループデートのようなものになるのかと思いきや、旧小学校メンバー勢揃いのトラウマ回となりました(^^;)。

そもそも、駅で待ち合わせのときに呼んでもいない植野がきたのがすべての出発点で、遊園地のトラブル(島田との再会、硝子ビンタ、ソフトクリーム投げつけ)はぜんぶ植野が持ってきたようなものですが、植野はなぜ呼ばれていないのに遊園地に来た(来れた)のでしょうか?


第4巻26ページ、第25話。

これ、よく読むとつながるようになっています。

まず植野は、「川井っちに呼ばれた」と言っています。


第4巻27ページ、第25話。

でも川井も呼ばれていないはず…ということでチェックしてみると、第24話のこのコマにヒントがあります。


第4巻18ページ、第24話。

…真柴が川井に相談したのか…。

ちなみにこのコマは、単行本掲載にあたって修正の入ったコマになっています。連載のときには、このコマには会話の書き込みがありませんでした。


第24話16ページ(連載当時)

このように連載時はただ3人が「何かを話していた(内容不明)」コマとなっていましたが、単行本化にあたって文字の会話が追加されています。なぜ川井と植野が集まってきたのかを明確にする意図と、「最初から誰かが謀っていたわけではない」ということをはっきりさせるための加筆だと思います。

ただ、この作品に「将也視点でずっと進んでいる」という前提があることをふまえると、この修正によってちょっとこのコマは例外的なものになってしまいました。
第25話で、川井や植野がなぜきたのかよく分からないと将也が感じているのに対して、すでに第24話で「将也が」真柴が友達と相談するという話を聞いていることになってしまっているからです。

というわけで、植野サイドで何があったかの経緯は、こういうことになるでしょう。

1)真柴、川井に休日遊びのプランについて相談する。

2)この瞬間に川井も同行することを決定。

3)参加メンバーの中に将也がいることを知った川井は、植野が将也のことを好きなのを知っているので「気を利かせて」植野を呼ぶのと同時に、行き先についても相談する。

4)植野は、「将也と島田の仲直り」を実現しようと、行き先を遊園地に決定。


こう考えると、すべてのやりとりがつながりますね。
例えば、植野にソフトクリームを投げつけられた将也に、川井が「わざわざ連れてきてあげたのにしっかりしてよね」と声をかけているのも、川井にしてみれば「自分×真柴」「将也×植野」のダブルデート的な意識も強かったんだと思います。

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第4巻69ページ、第27話。
posted by sora at 07:36 | Comment(2) | TrackBack(0) | 第4巻 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年12月27日

硝子の映画排除を画策したのは誰なのか?

※このエントリは、単行本第5巻発売当時に書いたものです。そのため、その後の連載の内容と齟齬があったり考察に変化がある場合があることをご了承ください。

第5巻の前半は、「映画制作?編」ということになるわけですが、その第5巻収録話の1話目となるであろう第33話で、不思議なやりとりがあります。

なし崩し的に映画の参加メンバーが決められていく中で、なぜか硝子だけが意図的に排除されているような形になっていたのです。
そこに気づいた将也がそのことを話すと、植野、川井、真柴が、逆に将也がおかしなことを言っているかのような目で将也を見る、というシーンがあります。


第5巻16ページ、第33話。

もちろんこれは「意図的ではない、ほんとに忘れていただけ」という解釈もできるのですが、どちらかというと、これは「植野が提案して川井が主導した」ととらえるのが一番自然だと思われます。植野は、

・そもそも硝子のことが嫌い。
・硝子が将也に対する恋のライバルであることに気づいている。
・第1巻82ページ、第2話で、音痴の硝子に対して「どうする合唱コンクール?」と言っている。高校になった今も、同じような意味で、障害をもった硝子を積極的に映画撮影のような活動に参加させるつもりはない。


一方、33話の展開をみても、参加メンバー選定を仕切っているのは川井です。
学校が違う組のなかで、佐原と結絃には「衣装担当」とか「カメラを貸してくれる」など役割を限定させたやや消極的な表現をしている一方で、植野についてはそういう表現をせず、かつ将也に「植野もメンバーだ」と強く説得しているなど、メンバーごとに扱いを変える意図が強くうかがえます


第5巻13ページ、第33話。

特に最後のポイントで、橋メンバーのなかで結絃と佐原は「選ばれて」いるのに硝子が除かれていることもあり、少なくとも川井が意図的に硝子をメンバーからはずしたことはほぼ間違いないでしょう。

では、そこにはどういう意図が働いていたのか。

川井の映画参加の目的が、真柴と親しくなること「だけ」なのは、ほぼ確実です。将也と真柴を引き合わせて真柴を映画に参加させたところから、川井にとってはそこに自分も割り込んで真柴と一緒に映画を撮る(ある意味、永束のプロジェクトを乗っとる)のはすべて作戦のうちだと思われます。

そして、この映画撮影が、真柴と将也の関係が前提で成り立っているところから、川井とすると将也が映画に積極的に参加することも重要だということになります。
川井は、植野が将也のことを好きだと知っていますし、将也については植野のことを憎からず思っていると勘違いしています。
そう考えると、硝子の存在は「お邪魔虫」だということになりますね。

ということで、私の考える、第33話で発生した硝子排除の構図は以下の通りです。

真柴が将也と永束の映画撮影企画に興味をもっているのを見て、川井は真柴と仲良くする機会として映画撮影を利用することにした。
真柴が映画に参加しようとしているのは将也に対する関心ゆえだと知っている川井は、将也をなんとしても映画撮影に引き留めておく必要があった。
そこで、映画撮影を通じて将也には植野と親しくなってもらい、真柴ー自分、将也ー植野のダブルデート状態に持ち込むことを考えた。
そう考えると、「将也ー植野」側のカップリングの邪魔になる硝子はこの企画から排除するのが妥当。
こういったロジックで植野とも利害が一致したので、硝子を排除してさっさと映画撮影を始めてしまうことで二人の間で合意成立。
もしかすると真柴にも事前に根回しがあったかもしれない(硝子の参加について余計なことを発言させないために)。


この推測は、将也が硝子の名前をだしたときの反応と、そのあと真柴だけが意見を変えるときの言動と整合性があるように思われます。
それにしても、真柴が意見を変えた瞬間にそっちの意見に乗り換える川井の変わり身の早さは笑えます。
上記のような策略があったとしたら、この瞬間に植野は裏切られているわけですよね(笑)。

さて、上記のような推理の妥当性を補強するのが、33話最後のコマです。


第5巻22ページ、第33話。

アメコミ風に表現されているもののこれは映画とは関係なく、恐らく作者的にはこのコマで「川井と植野の策略は失敗した」ということを示して、同じ話のなかでさっさと「伏線回収」した、という整理なのではないかと思います。
タグ:第33話
posted by sora at 09:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 第5巻 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする