どんどんいきます。こんどは植野。
ちなみに、今回の「Wikiっぽいもの」は、「完全に客観的でフラットな最大公約数てきな解説をする」のが目的ではありません(そこが「っぽいもの」たる所以でもあります)。
それよりは若干踏み込んで、「明確に描かれていないことでも、多くの人が同意するであるような解釈や人物像はむしろ積極的に盛り込む」という内容を目指しています。主要人物
植野直花(うえの なおか)
小学校時代の将也のクラスメートで、黒髪ロングのスリムな美少女。
オリジナル版、リメイク版では単なる「クラスの女子」の1人に過ぎなかったが、連載版では大きくその役割を変え、物語を動かすキーパーソンとなっている。そのため、以下は連載版での設定について記載する。
小学校時代、明るくさばさばした姉御肌の性格もあって、転校してきた硝子の世話役をなりゆき的に任されるが、その負担の大きさの割に担任教師からの理解や支援もなく、次第に不満を募らせるようになる。(このとき、その不満の火に油を注ぐような言動をとった佐原に対していじめを行ない、佐原を不登校に追い込んだ。)
結果、自身も硝子の筆談ノートに悪口を書き込むなどの陰湿ないじめを行なうが、将也が高額な補聴器を壊すという直接的ないじめで学級裁判で晒し上げられたとき、自身に火の粉が降りかかるのを避けるため、結果として将也を売る発言をしてしまった。
植野は実は密かに将也に好意を寄せ続けていたのだが、学級裁判以降いじめられっ子に転落した将也の味方になる勇気をもつことができず、そのまま中学卒業まで将也へのいじめの傍観者だったことを悔やむ一方、将也が転落し、関係が壊れてしまった原因は硝子が転校してきたことにあると考え、硝子に対し反感を感じていた。
高校では佐原と同じ「太陽女子学園」に進学し、服飾を専攻。才能が開花し学内のデザインコンテストでは金賞を獲得、3年生になり東京の専門学校への進学を決心する。残り少ない地元での高校生活が終わるまでに心残りだった恋心を伝えようと、川井を通じて将也と再会する。
硝子との三角関係に巻き込まれながらも将也へのアプローチを続けるうち、将也が外見からは想像できないほど精神的に深く傷つきトラウマを抱えていることに、登場人物中誰よりも早く気づいていく。以後は将也がそのトラウマを克服してかつての元気な姿を取り戻せるよう、将也に働きかけるようになっていくが、これは植野自身にとっても、将也いじめの傍観者だった過去を乗り越えるために必要なことだった。
見た目によらずデリケートなコミュニケーションは不器用で、小中学校の頃も将也への気持ちを伝えられず、高校で再会してからも将也を想っての数々の行動は失敗続きである。
「にゃんにゃん倶楽部」という猫カフェで店員としてアルバイトをしている。
作者曰く「彼女は、小学校時代も、高校生になった今でもそうですが、石田と西宮のふたりと同じ時や場所を共有していますが、彼らとは違う視点で石田と西宮の物語を捉えているキャラです。」とのこと。(*1)
*1 Cocohana 2014年4月号「まんが千夜一夜」第27回 大今良時先生 より
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