2014年07月03日

第43話、将也が転落したのは何階からか?

43話で将也は硝子の代わりにマンションのベランダから転落してしまうわけですが、ここで将也の容態に大きな影響を与えるのが、

結局、将也はマンションの何階から落ちたのか?

ということだと思います。

ここで決定的証拠となるのがこのコマです。


第43話、15ページ。

転落直後の将也の視界だと思われますが、まだ硝子の着物のすそが見えている、ということはまだ1フロア分も落ちていないタイミング(でも硝子の顔は見えないくらい)だということが分かります。

ここで、ベランダの柵がよくみると4つ確認できます
そうすると、転落したフロアの柵はもう過ぎてしまって見えてないわけですから、4+1で柵の数は5つ。
5階、ということでいいでしょうか?

多分、違います。
マンションでは通常、1階はこういう壁+フェンスという構造にはなっておらず、壁のないテラス状になっています。(それで専用庭みたいなのがついているマンションも多いですね。あるいは専用のガレージになってる場合も多いです)

つまり、4+1+1で最低6階、ということになるのではないでしょうか。

6階だとすると、1フロア3mとして(まんがで言っているように4mは通常ありません)、6×3=18m、ではなくて、6階の床=5階の天井の上にいるわけですから(6-1)×3=15mということで、ちょうど広瀬が言っていた「コンクリートの固さに…」の高さに相当します。
うーん、かなり高いですね…。

しかも、この着水直前のコマですが、


第43話、15ページ。

花火の「しだれ部分」が下向き(つまり上下反転)で、かつ上半分が見切れています。
これを素直に将也の視界として解釈すると、「頭からまっ逆さまに着水した」としか読めません。…

次号で判明するであろう、将也の容態が気になります。


ラベル:第43話
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第43話、もっとも不気味ななぞとは?

さて、第43話はサブタイ煽りでは「西宮硝子の回想」だったはずが、実際には「石田将也の回想」でした。
そしてその回想が終わったところで、将也はマンションから下の川に転落して大怪我を負い、一方の硝子はかなり不安定な状況(たぶん、フェンス上部の手すり部分に手をかけ、足はもうフェンス下部の外壁切り欠き面に乗っている状態)ではありつつも何とか助かった、そういう状況描写だと思います。

でも、だとすると不可解なことがあります。

最後の場面、石田母が病院に呼ばれ、心配で泣き崩れている場面に、なぜ西宮ファミリーが誰もいないのでしょうか?
少なくとも、なぜ硝子はいないのでしょうか?



第43話、18ページ。

これが相当に不気味です。
(警察に呼ばれている、といった展開は、リアリティとしてはそうなのかもしれませんが、「余計なものを極限までそぎ落としている」この作品では、ちょっと冗長であり、可能性はそれほど高くないのでは、と思います。)

さらに加えていうなら、将也が落ちて救急車を呼んだのは誰でしょうか?
将也転落の時点でベランダの柵の外側にいて(浴衣なのでまたぐのも大変)、耳が聞こえず、発話もままならない硝子に、救急車を呼ぶのは至難のわざでしょう。

そうすると、やはり誰か橋メンバーが「あれ 西宮さんじゃね?」であとをつけてきたのか、川の周辺とか花火を見にベランダに出ていた他の部屋の人に発見されたのか、たまたま帰ってきた結絃や西宮母が助けたのか、そのあたりも謎になってきます。
(橋メンバーが呼んだのなら、その橋メンバーが病院にいないとおかしいですが…)

自分が死ぬはずが、将也を犠牲にしてしまって、しかもその瞬間を間近で見てしまった硝子が、冷静でいられるとはとても考えられないということもあります。

石田転落後、硝子はどう行動したのか? どこへ行ったのか? いまどこにいて何をしているのか?
(加えて、そろそろ帰ってきているであろう結絃と西宮母はどうなったのか? カメラの録画はどうなったのか?)

これらは、おそらくあえて第43話のラストの描写では隠されているため、現時点ではまったく解くことができません。
そういう意味で、もっとも不気味な謎ではないかと思います。
ラベル:第43話
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未解決の伏線を整理して、エンディングまでの展開を推理する

さて、今後の展開予測ネタの第2弾です。

今回、43話という終盤で、第1話の伏線を1話もずらさずガチガチに回収してくるという離れ業をなしとげた大今先生ですから、ここからエンディングまでのプロットもほぼ完璧に用意されていると考えるのが自然です。

全7巻完結ということは、あと20話弱ということになります。
ヒロインの自殺決行と主人公の重体という怒涛の展開は、物語の起承転結の「転」であること、これはほぼ間違いないところですから、ここからは「結」ということで、これまでに広げられた風呂敷をたたみ、伏線を回収していくストーリーになっていくのだと思います。(そうでないとさすがにもう間に合わないでしょう)

ということで、そろそろタイミング的には、この「聲の形」の物語がどのようにエンディングを迎えるのかについて考えてもいいところまで来ているんじゃないかと思っています。

さて、そういった観点から、これまでに出てきた伏線のなかで、回収されていない「大物」を思い返してみましょう。

1)特A級

1a)硝子の将也への恋心は届くのか。将也の硝子への恋心は自覚され届くのか。
1b)将也、硝子双方が持つ自己嫌悪は克服されるのか。
1c)島田の中学での将也迫害の理由、島田が将也に考えている(いた)こと
1d)小学校時代の硝子がなぜ将也と友達になろうとしたか
1e)硝子が自殺を決意するに至る(小学校からの)心情的経緯
  (読み取れる、という考え方もありますが、硝子がそれを語るのか否か)
1f)橋メンバーとの和解。誰と和解し、誰と和解しないのか。
1g)将也がクラスメート全般につけている×は外れるのか
1h)硝子が「諦めていたもの」とは何だったのか

2)A級

2a)硝子が植野に出した手紙の中身
2b)硝子の補聴器が片方になった理由
2c)水門小から転校後の硝子の学校生活、交友関係
2d)なぜ島田はテキ屋になっているのか、ただのバイトなのか
2e)結絃カメラのゴクヒ映像はもう使われないのか
2f)結絃の不登校は解消されるのか、自称「硝子の世話係」を卒業するのか

3)Aマイナス級

3a)真柴の正体、真柴の「同級生」
3b)結絃が死体写真ばかり撮っていた理由
3c)ガーデンピックはいつ聞くんだ
3d)佐原のメール「成長を証明する」方法
3e)竹内がなぜ手話を知っているのか
3f)ペドロはどこへ行った?
3g)広瀬のいま、島田・植野との関係
3h)将也が中学時代も孤立していたことを硝子は知ることになるのか

4)B級

4a)喜多先生の結婚相手、喜多はいま何をやっているのか
4b)小学校時代、将也以外のクラスメートの硝子いじめの実態
4c)石田母の「優しさの中の厳しさ」はもう表現されないのか
4d)健脚コンビとは何だったのか
4e)デラックスってなぜ登場したんだろう、再登場はある?
4f)石田姉の顔出しはある?


うーん、整理してみたら実は山のように残ってますねえ。
これだけ多いと、多分その多くは回収されずに、読者の推測にゆだねられることになりそうです。

恐らく、残り2巻のストーリーの骨格は、まずは怪我をした将也をとりまく問題の解決(ケガの治療とか起こしてしまった騒動の収束とか)に第6巻の半分くらいをかけつつ、6巻と7巻の2巻をかけて、主に上記の「特A級」の伏線の回収をしていく(その過程でその他の伏線も適宜回収していく)ということになるのではないかと想像します。

つまり、ものすごく乱暴にいえば、

・将也と硝子はお互いの恋心を自覚して恋愛関係になる。少なくとも、そういう関係にならないとしてもお互いの気持ちを共有する。
・そのプロセスのなかで、硝子の小学校時代からの心情、将也に接近した動機、自殺に至る心情などが(ある程度)明かされる。
・硝子・将也がそれぞれ自分のことを嫌いであるという問題になんらかの解決が示される。
・将也は、島田が何を考えていたかを知り、トラウマを克服。(和解するかどうかは別。)
・橋メンバーの一部との和解、残りのメンバーとは「和解できない関係もある」という整理がつく。
・将也のメンタルに救いがもたらされ、全員の×が取れる。


といったことが、ここから完結に向かう物語の骨格になっていくのでは…と思います。

それ以上は、まだなかなか読めませんね。
ラベル:第43話
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2014年07月04日

第42~43話が、デートごっこでの転落事件をトレースしている件

第40話のデートごっこの最後に、将也は坂道を転落してしまいますが、第42~43話での硝子の自殺劇をみたうえで改めてこのエピソードを見ると、不思議なくらい展開が似ていることに気づきます。

1)硝子がいると思って見回した室内に硝子が見当たらない
2)硝子を呼ぶ→返事なし
3)室内ではなくその先の室外に硝子を発見



第40話、12ページ。


第42話、11ページ。

4)硝子が転落しそうになる(42話ではベランダから身投げ)
5)硝子を助けようと将也がかけよる
6)硝子は支えになるものをつかんで助かる
7)代わりに将也が滑落
8)硝子が手を伸ばすも届かず



第40話、13ページ。


第43話、14ページ。

9)将也は下まで落ちてしまって怪我をする

3)のシーンとか8)のシーンとかがあまりにもそっくりで、これは狙ってやっているとしか思えません。
「硝子が落ちそうだったのに、助けにいった将也が落ちている」というところもまったく同じですから…

そして、もしこれが本当に同じ展開のトレースだとしたら、この先も同じ、と考えることができるかもしれません。

10)将也は水(不老不死の水・クッション代わりの川)のおかげで助かる
11)硝子は、倒れた将也に手をさしのべてしっかり助け起こす


こういう展開になってほしいですね。ただ、トレースということでは、

12)硝子は、「自分のせいで将也が不幸になる」という思いをさらに強める

という要素もあるので、こちらが発動してしまう可能性もありますね…
まあ、トレースといっても、「途中までは同じだが結果は違う」というパターンも多いので、このどれにも当てはまらない可能性もあるとは思います。
ラベル:第43話 第42話
posted by sora at 07:10| Comment(3) | TrackBack(0) | 第6巻 | 更新情報をチェックする

2014年07月05日

第43話、また新しい視点が登場している?

これはコネタです。

「聲の形」の連載版は、基本的に視点が将也からのものに意図的に限定されていて(作者がそれを明言している)、それだけでは描ききれないシーンを描くために、補助的に「結絃視点」だけは例外的に許されている、ということはこれまでも何度か触れてきました。

それに対して、先日の第41回の花火のシーンでは、異例にも「神の視点」が突然採用されたということについては、先日エントリ書いたとおりです。

今回、第43話は、前回の次回サブタイ煽りで「西宮硝子の話」となっていたので、「いよいよ硝子視点クルー?」と期待?されていましたが、例によってサブタイ詐欺で、将也視点での前回エンドからの続きでした。

でも、今回、視点の移動がなさそうに見えて実は違っていて、よく見ると将也でも結絃でもない新しい独自視点の場面が描写されていることに気づきます。

それは、ラストの1ページです。


第43話、18ページ。

石田母がどこかから(たぶん病院)電話を受けるシーンから、病院で泣き崩れるシーン。
これは、どう見ても将也視点でも結絃視点でもなく、「石田母視点」ですね。

さすがに、この場面では二人の視点とも明確に「使えない視点」になっていますから、こうするほかなかったのでしょう。

そう考えると、次回以降も「視点の縛り」はかなり物語の進行を難しくしそうですから、また別人視点も出てくるのかもしれません。

まあ、「視点固定」というのは必ずしもまんがを面白くするわけではないので(前も書きましたが、葬式編はもっと素直に西宮母視点・祖母視点でよかった気がします)、個人的には視点変更は全然気になりません。
posted by sora at 08:49| Comment(15) | TrackBack(0) | 第6巻 | 更新情報をチェックする
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