次回のサブタイ煽りは「西宮硝子の話」となっています。外すことで定評のあるサブタイ煽りなので信用できませんが、以前「西宮家のこと」という煽りだったときには「中身は合ってる」だったので、今回もそうである可能性もあります。
だとすると、場面転換して初めての硝子視点でこれまでのことが語られることになるのでしょうか。(過去の話なので回想黒ベタ枠で)
それはそれで、「なぜ硝子は将也に接近して友達になろうとしたのか」「死にたいと結絃に言った後どうやってメンタル回復したのか」「将也と離れた後の硝子の中高時代はどうだったのか」「将也と再会後ちゅきに至る心の動き」など、物語の核心に迫るなぞが語られることになっていいのかもしれませんが、「あのクリフハンガー状態から二人はどうなるのか」という切迫した不安は解消されずに先送り、ということになってしまいますね。
ただ、次回が6巻の最初、ということを考えると、これは十分ありえるように思います。
下手をすると1巻分まるまる、スピンオフ的に「硝子視点でトレースし直した聲の形の物語」になって、6巻の最後か7巻でようやく42話の終わりに戻ってくる、というのも構成としては可能だと思うので。
一方、サブタイ煽りが無視されて、42話の続きから43話が始まる場合。
この場合、「そもそも引き上げ成功するのか?」というところがまず謎です。
まあ、あの流れで腕をつかむことに成功して、しかも硝子も将也も肩を脱臼していない時点で現実にはありえないマンガ的展開なわけですが(嫌いではないです)、ここから硝子を持ち上げることができるか、というと、すでに「将也は足をくじいていて力が入らない」という伏線が張られまくっていることを考えると、将也が引き上げに成功する(設定)とはやや考えにくいです。
そうなると、
1)結局硝子を落としてしまう。
2)二人で落ちてしまう。
3)誰かが部屋に入ってきて助けてくれる。
4)1フロア下の人が助けてくれる。
5)将也がひたすらふんばって時間稼ぎして、その間に警察か誰かが助けてくれる。
あたりのどれかということになります。
いちおう、
0)将也がひとりで引き上げて助ける。
も残しておきましょうか。
ここでヒントになりそうなのが、この場面を録画していると思われる結絃のカメラです。
これはほぼ間違いなく、「この事件の真相が分からない状況になるが、結絃が録画内容を見て初めて明らかになる」という展開を示唆していますから、「将也も硝子も真相を語らない(語れない)」という状況になることが予想されます。
そうすると、4)5)のように、回りの一般人や公人を巻き込む展開の可能性、真相を将也が語れるであろう1)の可能性が低くなり、0)と2)の可能性が高くなります。
3)については、広瀬や植野、大穴で真柴あたりがかけつける可能性が考えられますが、普通に考えてマンションの部屋には入ってこれないので、下から救助を求める形くらいしか考えられず、結局4)5)に収束してしまいそうです。
2)で二人とも死ぬか意識不明となり、心中かと思ったら結絃のカメラで真相判明とか…うーん、でもその展開だけは勘弁してほしい。
それだったら、0)で、土足で部屋に上がり込んでる将也と浴衣が乱れて呆然としている硝子を、帰ってきた西宮一家が誤解して問答無用で将也を追い出し、その後結絃が真相を知る、という展開のほうがまだ救いがありますね。
でも、0)でも(2で助かった場合でも)、硝子がメンタル崩壊もしくは脳障害などで入院し、会話もまったくできないような硝子を将也が見舞う、みたいな展開もありうるので、当分は(あるいは最後まで?)暗い展開が続くことも覚悟しなければいけないかも。
いずれにしても、ここから2~3話で明るい展開になるとはとても考えられず、読者はしばらく鬱々とした気分でいることを覚悟しておかなければならないのかもしれません。
救いはどこに?(--;)
おまけ:以下、「さすがにこの展開だったら私も読むのやめるかも」的な最悪パターン展開予想「こんな聲の形は嫌だ(鉄拳風)」。
1)43話は過去の回想。44話は「死死」ということで硝子も将也も転落して死亡。残された結絃は最悪の「死」を撮影(録画)してしまったカメラを見て絶望、残り2巻分は残ったメンバーで葬式モードで話が進行。
2)第6巻全部が硝子視点の回想、第6巻最後で結局硝子は墜落して助からない。第7巻は、聲が届かず全てを失った将也が、硝子の分も生きるため橋メンバーや島田と関係修復する。
3)第6巻どころか第7巻までずっと硝子視点の回想、最後の1話でようやく42話の場面に戻ってきて、救出失敗、硝子(または硝子+将也)が落下してる途中で完結。
ラベル:第43話