2014年04月05日

将也転落後も続く硝子いじめ

学級裁判的には「すべて石田のせい」となった硝子いじめですが、将也がいじめられる側に転落して、硝子いじめをやめた後も、硝子へのいじめは続いていました。



つまり、石田転落後のこのクラスでは、「石田いじめ」と「硝子いじめ」が並行して行われていた、ということになります。

石田をいじめていた側の中心が島田と広瀬だというのは、まんが本編内でも散々出てくるので異論はないとして、この時期に硝子をいじめていたのは誰なのでしょうか?

これについては、「植野」だ、という考えがあります。
植野は、硝子の転校当初いろいろと面倒をみていたにもかかわらず、結果としてはろくなことがなかったことから、西宮を恨んでいた(第3巻以降でもそういった描写があります)うえに、実は将也のことが好きだったという背景もあるので、

・もともと硝子のことを嫌いになっていた
・石田を転落させる原因を作ったという意味でも硝子が嫌いだった
・いじめの標的が石田に集中するのを少しでも拡散したい

といった動機から、硝子いじめを継続していたのではないかと考えられるわけです。

ただ、仮にそうだったとしても、植野の「単独犯」ということはないでしょう。
第1巻148ページでは、体育のペアリングで将也だけでなく硝子も仲間はずれになっています。
つまり、硝子はすでに(石田からのいじめがなくなっても)孤立してクラスの誰からもサポートされなくなっていた、ということが示されています。

ですから、将也の転落後も、硝子は孤立し、無視・仲間はずれなどの「受動的ないじめ」はクラス全体から受け続けていた、ということなんだろうと思います。
(そう考えると、なんだかんだ言ってもそれなりのかかわりを続けていた将也に、硝子の気持ちが向き続けていたことを、ある程度説明できるのではないかとも思います。)
ラベル:第04話
posted by sora at 17:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 第1巻 | 更新情報をチェックする

硝子はケンカのときに何と言ってるのか?

聲の形、小学生編屈指の名場面と言っていい、将也と硝子のケンカのシーン。

この場面では、普段決して話さない硝子が、文字どおり「こえ」で将也に話しかけぶつかっていきます。



第1巻163ページ、この場面で硝子が拙いながらに言っていることばですが、可能性としては、

1.「頑張ってる!これでも頑張ってる!」
2.「頑張ってる!それでも頑張ってる!」

のどちらかでしょう。

ただ、文脈と、2つめの文節の頭を「ほ」りぇても、と言っているところから考えると、どちらかというと2.の「それでも」のほうが可能性は高いかな、と思います。

「これでも」だと、硝子自身のことを中心に言っていることになり、
「それでも」だと、硝子だけでなく将也のことも含めて「(どんなに厳しい状況でも)私もあなたも頑張ってる」といったニュアンスに近くなり、ここでのメッセージ性としては「それでも」のほうがすわりがいい感じですね。
ラベル:第04話
posted by sora at 22:27| Comment(2) | TrackBack(0) | 第1巻 | 更新情報をチェックする

「やっと気づいた?」と言ったのは誰?

これも大きな謎で、実はまだはっきり解けていません。

第1巻166ページで、硝子が転校した翌日、机に落書きされていたのは硝子ではなく自分だったと分かったときに横から聞こえてくる「やっと気づいた?」の声。



吹き出しの方向からして、声が聞こえてきたのは将也の右、または右後方。
そしてセリフの中身から、言っているのは女子生徒。
将也が立っていた位置から判定すると、教壇から見て、将也の机の左側、左前方、もしくは前方にいる女子生徒から言われた、ということになるのですが…

そのすぐ後のコマを見ると、この方向にめぼしい生徒が誰もいないんですよね。
ほんとに誰もいない。
そもそも将也のほうを向いている生徒がいないです。

ここで考えられるのは、次の2つの可能性くらいかな、と思います。

1. 2つ前の席に座っていた川井。で、言った後ほかの友だちに合流してしまった。
 川井は、島田にいじめられて倒れている将也を見て「因果応報」とか言ったりもしてるので、このセリフを言う人物としてもっともありえるんじゃないかな、と思います。(ただ、やっぱり位置的に厳しいかも…)

2. 誰もそんなこと言ってない。将也の幻聴。
 高校生編の初めのあたりで、将也はクラスメートが実際には言っていないセリフを聞いています。精神を病んで幻聴を聞いている状態になっているわけです。
 このときに、その最初の声を聞いた、という仮説も、(その後の高校生編を見ると)あながち間違っていないようにも思われます。

ラベル:第04話
posted by sora at 23:12| Comment(2) | TrackBack(0) | 第1巻 | 更新情報をチェックする

2014年04月14日

島田はなぜ中学になっても将也いじめを続けたのか?

これもまだ残されている謎で、もしかすると物語後半で明かされるかもしれないのですが、現時点での個人的な予測を書いてみたいと思います。

「聲の形」の設定で、オリジナル版、読み切り版と比べて連載で決定的に変わったのは、硝子が転校してから再会するまでの将也の境遇でしょう。

連載版では、将也は中学になっても島田を中心としたかつてのクラスメートからいじめを受け続け、人生に絶望したどん底の状態で硝子と再会することになっています。

では、なぜ(連載版では)島田は将也を中学になってまで執拗にいじめ続けたのでしょうか?

これにも諸説ありますが、私は次のように考えています。

まず、連載版になって加わった設定で、この謎を解く鍵になりそうなものに着目します。そうすると、

1.植野がずっと将也を好きだった
2.島田が6年生になってから塾に通っている


あたりが思い当たります。

このうち、1.から謎を解こうとすると、「島田は実は植野のことが好きだったが、植野は将也が好きという三角関係だったので、将也を排除するためにいじめを続けた」となりますが、これは微妙に「聲の形」の世界観からずれているような気がしますし、4巻の遊園地編での再会のときのやりとりとちぐはぐな気がします。

なので、個人的にはキーとなるのは2.のほうなんじゃないかと思っています。
塾通いをしていた島田は、当然、中学受験を目指していたと思われますが、将也に誘われて塾をさぼりがちだったという描写があります。



また、塾通い、ピアノが弾けるといった設定からは、ある程度裕福な家庭に育っていることも伺えます。中学受験では、複数の学校を受けることもできたでしょう。

そんな島田ですが、結果的に将也と同じ公立中学に入学しています(「他学区から来た」みたいな表現があるので公立で間違いないでしょう)。
つまり、島田は中学受験に失敗しているのです。

また、連載で新たに設定されている島田のキャラクター付けとして、(まだ仲が良かった頃から)将也のことを内心「幼い奴だ」とバカにして見下しているようだ、というものもあります。
硝子についての学級裁判後、速攻で将也いじめの先頭に立って「天下」をとったのも、「こんな奴の下にいたくない」という気持ちが行動に現れたのだと感じます。

つまり、島田は中学受験にことごとく失敗した結果、バカにしていじめ続けた将也と同じ中学にしか入れなかった、という「屈辱」を味わっていたことになります。
ここでもし、受験失敗の理由が「あとほんの少しの学力不足」だったとしたら、どうでしょうか?
そこで、受験失敗の原因を「かつて将也に下らない遊びに無理矢理付き合わされて何度も塾をさぼったこと」だと考え、将也を逆恨みすることになったのではないでしょうか?

というわけで、島田が将也いじめを続けた理由についての現時点での私の予測は、「中学受験に失敗して、その原因が将也にあると思っていたから」だと思っています。

これなら、あとで島田が「ああ、あれは単なる自分の逆恨みだったな、将也には悪いことしたな」と自分で納得すればいいだけなので、遊園地編でのやり取りにも自然につながるように思います。

さて、正解は今後明かされるのでしょうか・・・?
posted by sora at 21:34| Comment(4) | TrackBack(0) | 第1巻 | 更新情報をチェックする

2014年04月17日

筆談ノートで硝子の秘密がこっそり明かされていた件

ほんとにびっくりするほどいろんなところにいろんなものが仕込んである「聲の形」ですが、こんなところにも仕込みがありました。

第1巻127ページ、第3話で、学級裁判後に池に落とされた将也が、硝子の筆談ノートを池の底から見つける場面です。



「どこからきたの?」に「…二小学校から来ました」、「(質問不明)」に「妹がい…」と答えているのが読み取れます。

これで、硝子が転校前にいたのが、デラックスのいた第二小学校だということもわかりますし、まだ第1巻の段階で、ここをよく読んでいれば硝子に妹がいるのも分かった、ということになりますね。


たしかに、デラックスのいた「第二小学校」で、デラックスにぶっとばされている硝子がいたりします。

ちなみに、この筆談ノートはこれ以外の場面でも何度も登場していますが、ここ以外では「伏線」や「謎解き」になりそうなめぼしい記述は見つかりませんでした。

しかし、ネタや伏線の仕込み具合が半端ないまんがですねほんとに。
ラベル:第03話
posted by sora at 21:54| Comment(3) | TrackBack(0) | 第1巻 | 更新情報をチェックする