まずは、開催場所のGofaが「非常に分かりにくい」と評判なので(笑)、詳細な行きかたをご案内しておきたいと思います。
最寄り駅は、東京メトロ銀座線の表参道駅です。B2番出口から出ましょう。

出口を出るとこんな感じの風景です。出口から出たなりにまっすぐ歩いていきます。正面に見えるとがった屋根の建物(青山学院大学青山キャンパス14号館)が目印になります。

300mほど歩くと、右手に楕円の大きなビルが見えてきます。これが目的地のオーバルビルです。

普通に正面の入り口(歩いていく道路に面しています)から入ります。

建物に入るとすぐにエレベーターホールがあり、そのすぐ上に「Gofa」と書かれているのが見えます。

ところがここがトラップで、ここでエレベータに乗るとたどり着けません(笑)。エレベーターの左側にある通路の方に歩いていきましょう。

通路に入ってすぐのところに、Gofaの案内のかかった鉄製のドアがあります。これを開いて進みます。

ドアを開けて中に入ると、さらに2つ扉が並んでいます。Gofaの案内のある手前のドアを開きます。

そうすると階段に出ます。ここから階段で2階に上がります。

着きました。ここから先は撮影禁止なので案内はここまでです。

というわけで、500円を払って入場しました。入場時に大今先生オリジナルのイラスト入りウェルカムペーパーがもらえます。
「狭い」という話を聞いていたのでもっと小ぢんまりしたところかと予想していましたが、個人的には「意外に広い」と感じました。
展示内容は、記憶している&メモしている範囲では、以下のとおりです。
1.聲の形原画関係
1)第1巻の原画・下絵:8ページ(第1話扉絵、出会いのシーン)
2)第2巻の原画:12ページ(自転車を取り戻す永束、硝子との「おかしいね」の会話、170万円を燃やす石田母)
3)第3巻の原画:12ページ(カラオケ回後半、猫耳植野との出会い、うきぃ)
4)第4巻の原画:16ページ(葬式回:結絃への手紙朗読)
5)マガジンの舞台探訪特集の各シーンの原画:9ページ
6)第7巻の細かい風景(単行本表紙、学園祭見開き)の下絵
7)オリジナル版(新人賞投稿版)のネーム:全部置いてありましたが読めるのは10ページくらい
2.マルドゥック・スクランブル原画関係
1)第3巻原画:8ページ
2)第7巻原画:12ページ
3)単行本全表紙カラー
4)扉絵:3枚
3.その他
1)執筆用具(ペン・インク・羽根ぼうき)
2)高校時代の作品
3)趣味の民舞アイテム
4)聲の形担当編集者インタビュー
5)冲方丁コメント
6)ネタ帳
7)カラーサイン色紙
8)作画風景のビデオ放映
9)グッズ販売コーナー
10)寄せ書きコーナー
かなり充実している印象でした。
聲の形ファンなら間違いなく楽しめること請け合いです。
今回、原画を見ていて気づいたこと。
1)植野の髪はスクリーントーンでグラデーションを作って、黒になったところからペンやサインペンで塗っている。
たとえば、このシーンの原画がありましたが、

第3巻76ページ、第18話。
この植野の髪、右側だけスクリーントーンで、左側は手塗りになっていました。
植野の髪はほとんどこの技法で描かれていて、原画で見ると境目がはっきり分かりますが、実際にまんがとして出ると分からなくなるんですね。私はまんがの塗り方にはまったく詳しくないですが、こんな風に描くんだ、ととても興味深く感じました。
2)単行本で修正された箇所は原画では修正されていない。
これは、単行本での修正は、原画そのものに手を入れているのではなく、「単行本用原稿」のようなものに手を入れていることを示唆していますね。
「このシーン」が展示されていたのでそのことが分かりました。

第3巻62ページ、第17話。
このシーン「私達」の「達」の字のつくりの部分が、マガジン連載時には「幸」になっていました(下の部分が1本足りない)が、単行本では正しく修正されました。
今回、原画展で確認してみると、「幸」のままでしたので、原画が修正されて単行本になっているのではない、ということが確認できました。
あとは、ホワイトでいろいろなところが修正されているので、どの部分が修正されて現在の姿になっているのかが分かって、それも興味深かったですね。
さて、原画展を堪能したあと、原画展の入り口のカウンターでカプチーノの代金を払うと、引換券のようなものがもらえて、1階のカフェで特製のアイスカプチーノを注文することができます。

カフェは先ほど通った1階のエレベーターホールのすぐ横にある「Oval Cafe」です。

カプチーノを頼むと、コースターがランダムで1枚もらえます。
私のはデートごっこのあとの西宮母の誕生日のシーンでした。
なお、カプチーノは「アイス」です。ホットは選べません。量もけっこうあるので体が冷えること請け合いですので(笑)ご注意ください。
さて、最後に「戦利品」=オリジナルグッズですが、今回買ったのは(カプチーノのおまけコースターを除くと)3つです。
まず、ピンバッチガチャ。500円。

結絃が出たので、まあ当たりだと思います(笑)。
そして、クリアファイル。864円。

1巻の表紙と7巻の表紙、2種類が売っていましたが、個人的に後期の絵のほうが好きなので、7巻のほうにしました。
最後に、ポスター、2160円。
こちらはまだ開いていないので写真がありませんが、マガジン掲載時第40話(デートごっこ)の扉絵、単行本だと第5巻の最初のページの扉絵(白黒)で使われている、「硝子と鯉」の絵のポスターです。
大好きな絵なので、行く前からこのポスターは買うと決めていました。
さて、参考になったでしょうか。
現在、前期ということで原画は1~4巻が展示されていますが、後期は5~7巻のものが展示されるようですし、来週は植野ウィークということでカプチーノのデザインが植野に変わりますし、じゃんけん大会のようなイベントも予定されています。
私もできれば、もう1回くらい(こんどは後期に)見にいければいいな、と思っています(^^)。
大垣市を舞台にしているためか、入り口には大垣市長からの花束も飾ってありました。
私が気づいたことの多くは既にSoraさんが書かれていますが、少し補足させていただきます。
マガジン担当者のコメントもパネルにして貼ってありましたが、それを読むと、担当者にとって印象に残っているのは、第51話『西宮硝子』回とのこと。セリフを大幅に削ったりしていることに対し、編集部側は「カッコを添えるか、もしくは枠外に訳文を載せたらどうか」と意見したのに対し、大今先生は「『わからない』ことに意味があるのだから、このままにして欲しい」と押し切ったのだそうですね。編集部側は不安に思ったものの、刷り上がったものを見て、大今先生の意図を理解して衝撃を受けたとか。
このあたりにも大今先生がいかに強い信念を持ってこの作品に取り組まれたかが伺えますね。
また、オリジナル版のネームも、ペン入れすればそのまま作品として出せるようなレベルの書き込みぶりなのにはビックリしました。
このオリジナル版のネームを見て、私が一番興味深かったのは、冒頭での将也のモノローグが当初は『分かりあえていたら、どんなによかったことか』という主旨だったのが、枠外に「言いすぎ!」と書き込みした後、その部分を推敲して『西宮硝子、俺は彼女が嫌いだった』に改められた痕跡があったことでした。
このモノローグが、この作品上で大きな意味を持っていることを考えると、この推敲は成功であったと思います。
展示期間の後半は展示内容の入れ替えを行うとのことで、改めて見に行くのが楽しみです。
ピンバッチガチャは2回やりましたが、1つは当たり(D賞)を引けました。
偶然にも、カフェでカプチーノを飲んで居たら、大今先生がいらしたようで他の方にサインを書かれていました。
(拝見したのがサインを書き終わる頃だったので、自分は頂けませんでしたが…)
ラテアーティストの気合いと技術。東京のカフェのレベルの高さ、これが当たり前なんでしょうか…
あれは、決められた形に切り抜かれた型紙の上からシナモンパウダー振りかけてるだけですよ…
職人芸のすごさを一度この手で作りたい。じじばばや工員さんの給食育ちには美しいものでした。
葛飾区の聾学校の専攻科に調理師学科がありますがやっぱりカフェも習うのでしょうか。
大垣市長の花束は私も気づきましたが、話題になっているオリジナル版のネーム変更は、どうやら見逃してしまったみたいで悔しい思いで一杯です(^^;)。
オリジナル版ネームの展示は、後期でも続いてそうに思えますので、後期のときに改めてみてみたいと思います。
カプチーノのシナモンは、私も作ってるのを見ていましたが、型紙を置いて上からシナモンをふりかけているだけでした。
(カプチーノの泡も、エスプレッソとミルクで普通のカフェラテを作った上に、機械で作った泡をスプーンで広げのばしていただけですので、まあ大したことはないと思います。)
ガチャですが、ピンバッチはそもそも「外れ」だったんですね。「当たり」があるとは気づきませんでした。
これも後期にもう一度顔を出せたら、改めてチャレンジしてみたいと思っています。
大今先生の降臨は、私がいった翌日だったようで、時間帯的には合っていたようなので残念でした。私もサイン欲しかったな…(^^)。
さて、先日のコメントで触れたオリジナル版冒頭のモノローグについてですが、改めて見直したら、当初の表現は正確には以下の通りでした。
「西宮硝子」「彼女が俺達と同じ体ならば、あの頃、もっとわかりえただろう」
そして、その下の枠外に「言いすぎ」と書き込みがあったわけですが、大今氏の筆跡と微妙に異なるように見えました。
連載版ならまだしも投稿版のネームなので、編集部(担当)のコメントとは思えないので、家族か専門学校の友人に見てもらって、このコメントを貰ったのかもしれません。
ともあれ、当初の「彼女が俺達と同じ体ならば、あの頃、もっとわかりえただろう」のままだったら、ありきたりの表現になってしまうし、読者は最初から「硝子には、体になんらかの障害(欠陥)がある」と分かってしまい、また、ストーリーの全体の流れもなんとなく想像できてしまったでしょう。
それを推敲して「俺は彼女が嫌いだった」とインパクトのある表現に改めたことで、読者の興味を一気にひきつける効果が得られ、しいては、この作品全体に対して高い評価をもたらすことになったのだと私は思いました。
ともあれ、22日以降は原画の入れ替えが行われるので、改めて見に行くつもりです。
じつは、渋谷のツタヤでもキャンペーンしてたので、そちらも見に行きましたが、複製原画でセリフは写植済だったので、ちょっと感動が薄かったです。
https://twitter.com/gofa_ak/status/568662183518736385
第7巻のラスト4ページは、やはり良かったです。特に見開きで頬を染めた硝子は最高に素敵でした。できれば、これはカラーにして欲しいですね。
なお、来場者が感想を書くノートをめくってみたら、大垣市長のコメントもあったのにはビックリしました。多忙な公務の合間を縫ってわざわざ岐阜県から原画展を見にいらっしゃったのでしょうか?
コメントありがとうございます。
原画展もあと1週間となりました。
後期、行ければ行こうと思っていましたが、ちょっと私は難しそうです。
個人的には後半のほうが絵もストーリーも好きなだけにちょっと残念ですが、最初にいったときにグッズも買えたので、とりあえずは満足しています。(^^)
最終週は時間延長があったり、じゃんけん大会があったりと盛りだくさんのようですね。
東京の迫力?を感じ右往左往して迷いながら行きました。
思ってたより小さめの展示会場でしたが濃密さに思わず感動しまい、ノートに書きこみもしてきました。
原画展も終わったのでネタばれになりますが気になったことを2点ほど
カプチーノにしようかと思いましたが障害の関係でおいしく感じれないので確実においしい「お母さんの誕生日ケーキ」にしたのですが41話のケーキとはだいぶビジュアルが違い漫画より凝った作りでケーキの上に44と書いてありました。漫画内のはシンプルすぎて商品にはならないと判断されたようです。
もう一点はウェルカムペーパーでバレンタインが近いためそれを反映した内容でしたが50話で石田のチョコ嫌いが判明しています。この後どうなったのかが気なってしょうがないウェルカムペーパーでした。
様々な角度 題材から聲の形の考察をしてるこちらのサイトさんのおかげで新たな発見や読み直しをしてます。
原画展などの過去のイベント情報の感想を読めば読むほど行きたかったよ~と思ってます。だけど皆さんのコメントやサイトが連載当時の空気感やイベントの詳細を知れるのでその焦燥感?wみたいな感情がおさまりますw
急なのですが質問がありまして、、
聲の形 原画展でメッセージカード? ウェルカムペーパーの硝子と将也は知ってたのですが 植野verの存在を知らなかったんです。画像の転載はしちゃダメなのでもしよかったら植野verの絵の詳細を文だけでも教えてもらえないでしょうか~? <(_ _)>
分かりやすく質問に答えて下さりありがとうございます! 植野verは将也 硝子verとは趣が結構違うのですねw 植野verの詳細を知れてすっきりしました!
聲の形は映画で新規ファンが増えたと思うのでまた関連するイベントしてくれないかなwと期待してますw
改めて質問に答えて下さりありがとうございました!