2015年01月25日

ダ・ヴィンチNEWSに、大今先生インタビュー掲載!

角川グループが運営するニュースサイト「ダ・ヴィンチNEWS」に、大今先生のインタビューが掲載されています。

http://ddnavi.com/news/223615/
作者・大今良時が語る『聲の形』誕生秘話 自身の不登校が創作の原動力に【インタビュー】

かなり興味深いインタビューです。
これまで、大今先生の「まんが家キャリアとしての過去」について触れたものはありましたが、作品に投影された作者自身の学校生活の経験や過去について掘り下げたものは、あまりなかったのではないでしょうか。

タイトルにもあるとおり、大今先生自身が不登校の経験をもっていたこと、そして学校の先生に対する強い不信も、自身の学校での経験に基づくものだったこと、さらには、大今先生が考える「もっとも自分に近いキャラ」が佐原であることなどが語られています。

なかでも特に興味深かったことが、上記の学校の先生に対する不信ともつながる話題として語られていますが、「聲の形」の物語の重要な要素として「許し」があり、そのことを作品の構想を練る中でずっと考えていた、というくだりです。

大今「学校生活のなかで、先生の態度には、色々と考えさせられました。あるとき、男子がいたずらをして、ものを壊したのです。彼らは心から反省しているように見えましたが、それを先生はまったく聞き入れなくて。間違いに気がつき、謝罪したのにも関わらず、なぜ許されないのかと思いました」
大今「私は、自分が間違っていたと気づいた時点で許してあげたいと思っています。けれど、例えばイジメをした石田のような場合、石田自身も、また周囲も彼を許さないでしょうね」

(掲題インタビューより引用)


全体として、これまでとは異なるかなり興味深いインタビュー記事になっていると思います。(^^)
posted by sora at 20:25| Comment(2) | TrackBack(0) | その他・一般 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは。インタビュー拝読して、大今良時さんはつくづく頭の良い方だと感服いたしました。


作品の中で書かれた事は彼女の生育歴が強く出ている、キャラのモデルは彼女自身の中にいる事はうすうす感じていました。このお嬢さんの感性では既存の学校教育は肌に合っていなかった事も簡単に想像できましたし。それを人に伝えるのに嫌みでくどくなる事がない。読者を幻滅させない努力をきちんとしていましたよね。

学校で規格外の子を大人が見守る、元規格外の子どもが若い子を導くという以前のマガジンの作品の根っこにあった人のよさのようなものが大今さんからはまるで感じなかったわけです。それだけにひきつけられるものが多かったわけですが。


Posted by あらやん at 2015年01月28日 09:43
あらやんさん、

コメントありがとうございます。

個人的には、今回のダヴィンチニュースのインタビューが、「このマン」や「シノドス」のときのもの以上に興味深かったです。
「聲の形」というのは、大今先生の学校というシステムに対する疑問と、そこにいる人たち(先生も生徒も)への関心が複雑に織り交ぜられて構想された作品でもあったんだな、ということを感じました。
大今先生のこの作品に対する強い思い入れがどこから来ていたのか、なんとなく分かった気がします。(^^)
Posted by sora at 2015年01月31日 17:25
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