2014年12月02日

将也だけが罰を受けすぎ? あるいは将也=キリスト仮説(10)

将也は、転落してから目覚めるまで、2週間も眠り続けていました。
でも、それと同時に、将也はちゃんとキリストの逸話と同様、「3日で」復活してもいたのです。

それは、将也が復活した日がいつなのか、カレンダー分析を行うと見えてきます。

実は、「聲の形」のなかで、日付がはっきり示されている日はそう多くありません。
高校編では、初めて将也と硝子が再会した「4月15日」、橋崩壊事件のあった「8月5日」、そして映画再開にこぎつけて水門小ロケが行われた「9月2日」、この3日しかないのです。

ただ、ここから「将也復活の日」については明確に確定させることができます。
硝子が橋に向かって家を飛び出したのは「もうすぐ火曜日が終わる」9月2日火曜日の深夜です。デジタルクロックに、日付と時間がはっきりと表示されています。


第6巻166ページ、第51話。

そして、橋について涙を流している場面で時計台が映り、そこではっきり夜中の0時を過ぎていることが描かれています。


第6巻181ページ、第52話。

つまり、このとき日付はすでに変わり、「9月3日」になっていることが分かります。
(ちなみにこのシーン、たった1コマのなかに「9月3日であることのエビデンス」と「鯉」と「硝子の涙」、この3つがまとめて描かれていることは、非常に重要です。)

そしてそのあと、どうなったでしょうか?

そうです。
ここで、将也は目覚めるのです。
つまり、「将也復活」は9月「3日に」実現しているのです!

物語の展開上、将也を転落から3日後に目覚めさせることはできませんでしたが、それでも作者は、将也の復活をキリストの復活になぞらえたかったのではないか、と思います。
そこで、「3日」という日付にこだわって、9月3日に将也を復活させたのではないか、と私は想像します。

将也の復活が9月「3日」となっているのが偶然ではなく、作者が意図的にこだわっているのではないか、と推測できるポイントとして、以下の3つほどをあげることができます。

1.将也が復活した9月「3日」という日付が強調されていること。

2.水門小ロケの日程に不自然さがあること。

3.将也が復活した曜日が、火曜日ではなく水曜日であること。


順に見ていきたいと思います。

まず1つめとして、将也が復活したのが、この「9月3日」である、ということが、誰にでもはっきりわかるように非常に丁寧な描写をしている点が挙げられます。

まずデジタルクロックで「9月2日」という日付を明示し、さらにその後で深夜0時を過ぎている時計台を映して「日付が変わった(=9月3日になった)」ということをはっきりと示しているわけです。

ここまで丁寧に「日付」を描写しているのは、作者がその日付に意味を持たせているからと考えるほかありません
タグ:第52話 第51話
posted by sora at 07:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 第6巻 | 更新情報をチェックする
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