2014年12月02日

将也だけが罰を受けすぎ? あるいは将也=キリスト仮説(9)

硝子が橋の上から落とした涙を受け止め、将也による救いを受け入れる「準備」が硝子を含めてすべて正しく整ったことを確認した川の中の鯉は、最後の大いなる奇跡を起こします。

それはもちろん、

将也の復活

です。


第6巻183ページ、第52話。

実際には、将也の復活から、それに続く「橋の上の奇跡」までが、このとき鯉が起こした、物語中最後の奇跡だったと言っていいでしょう。
この「奇跡」が発動中の第53話では、将也が遠視能力を発揮して病床から橋の上の硝子を見つける描写まであります。


第53話、4ページ。

しかもこのとき、将也が夢に見た硝子の姿は、将也が一度も見たことがないはずの、腕を吊るサポーターをつけたものでした。
これもまた、この展開が超常的な「奇跡」であることをあえて明示する描写だったのだろうと思わずにはいられません。

ところで、この「奇跡」の場面でも、将也が自分以外の人間にまで「救い」を与える力をもった、救世主としての特別な存在であることを示唆する描写があります

それは、

将也が復活した「日」

です。

この「将也が復活した日」が、キリスト教において、キリスト処刑後に「キリストが復活した日」とつながりを持たされているように思われるのです。

キリストは、処刑から「3日後」に復活したと言われます。
連載の将也転落の頃から、「将也=キリスト、と扱われているのではないか?」という仮説をもっていた私は、将也も、このキリストの逸話と同様、川に転落してから3日後にきっと復活するだろうと予想していましたが、その予想はあっさりと外れました。
将也が実際に復活したのは、転落からおよそ2週間ほどもたった後でした。

連載中は、「転落後3日」を過ぎてもまったく将也が復活する様子がみられないことから、「将也=キリスト」説は、いったん説得力を失って徐々にフェードアウトしていったかのように見えていました。

ところが、実は将也とキリストの「つながり」は消えていなかったのです。

第52話から第53話において将也が復活したことを受けて、改めて日付関係を確認・整理してみた私は、驚くべきことに気づきました。

実は将也は、ちゃんと「3日で」復活していたのです。
ラベル:第52話 第53話
posted by sora at 07:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 第6巻 | 更新情報をチェックする
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