6)また酒を飲んでるダブル母
11月から3月まで時間が流れていくコマの1つで、西宮母と石田母が「また」酒を飲んでいます。

第61話、15ページ。
しかも、前回、将也の快気祝いのときとまったく同じ数、缶ビールを9本空けています。
そして前回と同じく、西宮母と目が合うとにらまれてしまう将也(笑)。
何気にいいシーンですよね。西宮母にとっては、いいストレス解消の場と楽しい飲み友達ができて、良かったなあと思います。
7)「いいパン」がまた登場
同じく、「時間が流れていくコマ」で、将也、硝子、結絃が書店で買い物しているシーンですが、

第61話、15ページ。
硝子の前にあるのはなんでしょう?
恐らく、フランスパンではないかと思います。
だとすると、これはきっと、将也が硝子との再会を果たし、その次の火曜日に会いに行く途中で買った、第8話の「めちゃくちゃいいパン」ではないかと思います。
あのとき、そのパンを見て「いません」とにべもなく将也を追い払った結絃が、今は部屋にきて勉強を教わる仲になったのかと思うと、なかなか感慨深いものがあります。
ちなみにこの書店では、硝子のための東京関係の本を買ったのか、結絃の参考書を買ったのか、どっちだったのでしょうか?
8)「あの姿見」が荷物の中に
硝子の上京シーンで、車の中に詰め込まれた品物をよく見ると、布団とか扇風機とかがぎっしり詰まっていて、妙に生活感を感じて面白いですね。

第61話、16ページ。
そして、左の方には、姿見が積まれているのが見えます。
この「姿見」、これまでの西宮家のシーンでも何度も登場した、「あの姿見」かと思うと、感慨深いものがありますね。

第4巻172ページ、第32話。
たとえばここ、第32話で西宮母が夫から離婚をつきつけられるシーンにもありましたし、4巻番外編で西宮祖母が硝子と発声練習しているシーンにもありました。
9)急発進する車
本来なら感動的なシーンに仕立てるのが王道であろう、硝子上京で将也との別れのシーン。
でも将也は、いちばんいいシーンで硝子にこともあろうにガーデンピックの使い方を聞いてしまいました。

第61話、17ページ。
そして、それを受けたこのシーンで笑うポイントは、実は目が点になっている硝子ではなくて、その周りに描かれている「ゴォ」という効果音のほうです。
この音は、運転席にいる西宮母が、アクセルを踏んで急発進しているということを示しています。
これは恐らく、とうとう将也からの告白がある、と思って内心楽しみにしていた?西宮母が、まったくとんちんかんな将也の質問に思わず吹き出して、うっかりアクセルを踏み込んでしまったんじゃないか、と思っています。(そうじゃなかったら、一応2人の大事な時間なので、しばらく待ってるはず)
将也の天然ボケも、そうとう年季が入っています。
10)なぜ西宮母が永束を知ってるのか?問題
さて、このまんがにはさまざまな「なぜこいつがこれを知ってるのか問題」というのが出てくるのですが、今回もその問題がこっそり出てきているのが、このシーン。

第61話、16ページ。
西宮母が永束の名前を呼んでいますが、いったいいつ西宮母は永束と面識を持ったのでしょうか?
ざっと振り返ってみると、実はよく分からないんですよね。
いちおう、第44話で西宮母と植野のけんかを仲裁しているときに、植野を押さえていたのが永束のようですから、ここで知り合ったと考えることもできますし、そうではなく、第61話のなかでガンガンタイムスキップをしている半年の間に、何らかの縁があって知り合った、と考えることもできます。
11)また次回の表紙が橋本環奈
さて、次回最終話は聲の形はセンターカラーをもらえたようですが、マガジンの次週予告をみると、

週刊少年マガジン2014年第50号より。
また表紙(おそらく中のグラビアも)が「橋本環奈」になっています。
たしか、聲の形がカラーのときに、表紙やグラビアが橋本環奈、というパターンって、もう3回目くらいなんじゃないかと記憶しているのですが…。
不思議ですが、なぜこんなに「被る」んでしょうかね。
12)目次ページに結絃
まんが本編を外れて、今週のマガジンの巻末の目次をみると、

週刊少年マガジン2014年第50号より。
左下の「持ち込み歓迎!」のコーナーのイラストが、冬服の結絃になっています。
これは前回、第60話で将也の部屋に来ていたときの結絃のイラストですね。
コエカタジャンキーの一人としては、最終回を明日に迎えて早くも禁断症状が出ています。
第1巻の番外編『7か月前』で西宮母が「二度と来ないわ、こんな店!!」と捨てゼリフを残したことを思うと、本当に隔世の感です。
石田母は笑い上戸、西宮母はからみ酒っぽいですねぇ。
でも、第55話では、寿司をつまみにしていたのに、今度はつまみ無し?
つまみ無しの酒盛りは体に悪いよ…。
西宮姉妹と将也が一緒に本を選んでいるシーンもほのぼのとしますね。
セリフがないのに、「この本でいいかい?」「うん、ありがとう」というやり取りが目にうかぶのは、本当に描写力がすごいです。
ちなみに、私はこのシーンは、背が低くて高い棚に手が届かない結絃のために将也が本を取ってあげたのではないかなと解釈しました。
ともかくも、8月のサイン会の時は、「西宮母の笑顔設定はない」と大今氏のコメントがあったそうですが、ここにきて、ようやく西宮母が自然な笑顔を見せられるようになったのは、よかったです。
石田母と西宮母との酒盛りシーンと、将也・硝子・結絃の本選びシーンとの間のコマで
太陽女子学園のクリスマス会とおぼしきシーンで、佐原親衛隊が3度目の登場をしてましたね!
大今先生もお気に入りのキャラクターなのでしょうか?
しかも、今度もラーメン子(仮称)は顔を出さずしまいでしたね(^^)
橋本環奈とばかりかぶるのは、ほんとに謎ですよね。なんか掲載サイクルみたいなのが合っているのでしょうか。
今回、上京のときに呼ばれたのは将也と永束でしたね。
永束は硝子とも相性がよかったし、意外と付き合ってみると悪くないキャラクターなんだろうと思います。
西宮母への救い(=飲み仲間になった石田母)や、太陽女子の佐原親衛隊など、今回はわずか18ページのあいだに、いろいろなネタが詰まっていて楽しかったです。
本を選ぶ将也と硝子、結絃の表情もほんとうに穏やかで、だからこそエンディングが目の前に迫っていることを感じさせて寂しいものもありますね。