2014年11月04日

第59話、すでに距離感に差が出た映画メンバー

第59話は、第58話での「永束の映画」に続き、メンバーの将来の進路にもつながる「お披露目」の場面として、佐原がモデルとして登場するファッションショーが描かれました。
別に行った考察によると、このショーは第58話の映画選考会の1週間後の日曜日だと思われます。

そして今回もメンバーが集まって…と思ったら、すでに第58話とは様相が違います。


第59話、2ページ。

永束、真柴、川井の姿がありません。

映画という一大イベントが終わり、映画メンバーは「映画を撮るために集まる」という大義名分を失いました。
そして、後続のイベントとしての太陽女子のファッションショーには、上記の3人はやってこなかったことになります。

話の流れをみると、今回のイベントに「部外者」を呼んだのは佐原のようですから(植野は聞かされていなかった模様)、要は「佐原が呼ばなかった」ということのようです。
つまり、佐原からみて、硝子・結絃、そして将也という元々の「橋メンバー」と、それ以外の「映画だけ」メンバーとのあいだにはやはり距離感にかなりの差があるんだということです(今回、硝子と結絃だけでなく将也が呼ばれているということで、佐原は必ずしも男性を呼ぶ対象から除外したということでもないようです)。

そして次の火曜日、結局「橋」に戻ってきたのは、将也、硝子、結絃という、本当に最初のころのコアコアメンバーだけになってしまいました(佐原と植野はコンテストの結果を見るために上京中でした)。


第59話、6ページ。

みんな、やることがあるんですよね。

ちょっと切ないですが、高校のころの友人関係ってまあこんなものかな、とも思います。
学校の垣根を超えて集まったメンバーが、特定のことに夢中になって何かを完成させる、そこで強い絆ができあがったように見えるものの、目標を達成した後は潮が引くように距離ができてきて、「普通の友達」に戻っていく、そんなものなのかもしれません。

特に今回の映画メンバーは、結絃を除けばみな高3のあわただしい時期にあって、もう少ししたら進路もばらばらにみんな巣立っていきます(そして結絃も中3です)。
そんなごくわずかな期間に生まれた絆。
それは実際、目標(映画制作)達成とともにつながりが薄くなっていき、メンバーの高校卒業によってほとんど消えてしまうような儚いものかもしれませんが、それでも(凡庸な言い方ですが)青春の1ページとしてみんなの心に刻まれ、また、「たまには集まって昔話をする」といった、「細く長く続いていくつながり」に変わって、続いていくんじゃないかと思います。

それに、この「つながり」があったおかげで、メンバー全員が少しずつ成長し、そしてその成長は、その後の人生のすべてにポジティブな影響を与え続けるであろうことも見逃せないですね。

いろいろな偶然の積み重ねによって始まり、そしてメンバーが集まった映画制作が、メンバー全員にとって価値のある経験になっていたらいいな、と思います。
タグ:第59話
posted by sora at 07:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 第7巻 | 更新情報をチェックする
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