2014年11月01日

第59話、「将也の約束」はまだ達成なかば(3)

さて、第43話で将也が誓った「約束」の、第59話まででの達成の進捗をみると、このようになります。

1)嫌なことから逃げたりしません
2)西宮を言い訳にしません
3)みんなの顔 ちゃんと見ます
4)みんなの声も ちゃんと聞きます
5)ごめんな西宮 今さら遅いけど
6)俺のこと どう思ってるか 聞いておけばよかった
7)ちなみに 俺はさ


まだ残っているのは、2)、6)、7)ですね。
そして今回、第59話で問題となったのは、このうち2)であることは明らかです。

硝子を東京にひとりで行かせたくない、という想いは、硝子への恋愛感情、独占欲から出ていることは明らかなのに、将也は無意識のうちにその「正しい理由」を封印して、東京は怖いところだとか親が心配するとか心にもないことを言って、「硝子の選択が間違っている」という結論に強引に持っていこうとしました。

これは端的に、「西宮を言い訳にしている」状態だと言えます。
なぜなら、「自分の感情」こそが本当の原因なのに、「硝子の思慮の浅はかさ」が原因だと思い込んで、自分の主張を歪んだ形で正当化しているからです。

ですから、この第59話というのは「バッテン外し」(ちゃんと見る、ちゃんと聞く)における第56話のようなものだ、と思いたいところです。
つまり、将也が直面する課題が「提示」された(でも解決されていない)回なのだ、ということです。

そして、第56話で提示された「バッテン外し」の問題が、続く第57話で将也が課題を乗り越えて成功したように、今回、将也の「西宮を言い訳にして自分を正当化してしまう」という課題についても、それを乗り越え問題が解決される展開が、残る3話のなかで描かれることを予想し、また期待したいと思います。
「バッテン外し」のときは、硝子、永束、真柴をはじめとする映画メンバーが、「逃げてしまう将也」を追いかけて、「課題」の達成をサポートしてくれましたが、今回はたぶん全部自分ひとりでやらないといけません(もしかすると結絃、石田母が手伝ってくれそうな雰囲気もありますが、逆に「自分でやれ」と突き放している雰囲気もあります)。それだけ、難易度は上がっているでしょう。

そして、この課題をクリアするためには、将也は、まず「自分の本当の気持ち」に気づかなければならない、のでしょう。

硝子と橋で再会したときに、あれだけかっこよく硝子への「愛(と言ってしまっていい内容だったでしょう)」を語ることができた将也が、今回、自分のなかにある(恋愛感情ゆえの)独占欲のような感情に気づくことができなかったことは、ちょっと意外でした。
将也は、「みんなの声を聞く」ことに続いて「自分の率直な(汚いところもある)感情に向き合う」ことをやらなければならない段階にきているのだろうと思います。
そして、そんな自分の感情を受け止めることができて初めて、2)の「西宮を言い訳にしない」という課題がクリアされるのではないかと思います。
ラベル:第43話 第59話
posted by sora at 08:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 第7巻 | 更新情報をチェックする
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