2014年11月01日

第59話、「将也の約束」はまだ達成なかば(1)

第59話は、将也にとってはなかなか厳しい回となりました。
将也自身がまだ気づいていないようですが、将也が硝子の上京を感情的に反対してしまう理由として将也が語っているすべての理由は嘘で、本心では「硝子に自分のそばから離れて欲しくない」という感情、平たく言えば恋愛感情とかそこからくる独占欲が理由であることは明らかです。
無意識のうちに、将也は自分に(さらには硝子に)嘘をついていることになっていますね。

さて、これから将也は硝子の上京志望について、どういう選択と行動をとるのでしょうか?

「硝子が無謀なことを言うから」断固として反対するのでしょうか?

それとも、

「硝子がどうしても上京するというから」自分も進路を何とかみつくろって一緒に上京するのでしょうか?

これだとどちらも、自分の本当の気持ちに直接向き合わずに、硝子を言い訳にして硝子への独占欲のようなものを正当化してしまうことになります。

「硝子を言い訳にして」…?!

どこかで見たことばですね。


第6巻13ページ、第43話。

そうです、これですね。
第59話を読んで、こんな風にこの先の展開を予想してみると、あることに気づきます。

それは、

将也が第43話で転落前に誓った約束の遂行は、まだ途中までしか終わっていなかった!

ということです。

「橋の上の奇跡」で硝子と本音を語り合い、文化祭でバッテンを外したことで、将也の転落前の「約束」は、ひととおり実行されたのかな、という印象をもっていたのですが、第59話でまたも将也はヘタレてしまいました。
また同時に、今回のヘタレ具合によって、将也はまだ硝子への恋心をはっきり自覚しておらず、また硝子に伝えるべきことばとしても伝えられていなかったんだ、ということを改めて確認させられました。

それによって、「第43話でのもろもろの約束」は、すでに(第59話の段階で)すべてクリアされたということではなく、「まだクリア途中のものである」ということが分かってきました

言い換えると、第7巻における将也は、第43話で誓った約束を、ラストに向かって1つ1つ守って実現していき、ラストで全クリアとなるのではないでしょうか。
そういう意味では、やはり「聲の形」とは、他の誰でもない(硝子ですらない)、「将也の」物語なんだと改めて思います。
タグ:第59話 第43話
posted by sora at 08:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 第7巻 | 更新情報をチェックする
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