2014年10月29日

第59話、将也が硝子の進路を受け止めるために必要な第一歩とは?(1)

さて、第59話では、将也に「硝子が自らの判断で決めようとしている人生の選択(進路)を受け止め、応援することができるか」という、重い課題がつきつけられました。

あと残り3話しかありませんが、この先、残されたこのわずかな期間のあいだに、将也はこの課題をクリアしていくことになるのでしょう。

ところで、今回つきつけられた課題が、硝子の進路に関するものだった、ということをふまえると、その硝子の進路を受け止める前に、将也自身が先にクリアしなければならないことが明らかな課題が1つあります

それは、

将也自身の進路

です。

私は、次回、第60話のメインテーマは、硝子ではなく将也自身の進路になるんじゃないかと思っています。

すっかり怒ってしまって硝子からメールの返事ももらえなくなってしまった将也が、永束とかに悩みを打ち明けると、永束から「ところでやーしょーは卒業したら何したいんだ?」みたいなことを聞かれる、そんな感じで第60話は始まるのかもしれません。

そして、将也は気づかずにはいられないはずです。
自分自身の将来について、これまでほとんど考えてこず、「漠然と地元にいる」という程度のビジョンしか自分が持っていなかったために、近くにずっといて何もしなくても関係が続いていくと思っていた硝子が、予想外の上京プランを考えていたことにショックを受けて感情的になってしまったことに。

そして、将也の将来の進路探しが始まります。

もしかすると、将也はとりあえず「硝子のそばにいるために、自分も東京に出よう」と安易に考えて、自分の学力で入れそうな東京の大学を探し始めるのかもしれません。
でも将也は(恐らく主に経済的な理由で)国公立志向(かつ理系)ですし、しかも物語の中で繰り返し「進学校である東地高に在学しているが、そのなかで学力が低迷している」という描写がなされていますから、将也の学力で入学できそうな都内の国公立の大学の理系学部は見当たらない、という結論になるんじゃないかと思います。


第5巻65ページ、第36話

まあ、物語の都合上、「じゃあ俺も東京の大学入るわ」だと中途半端に問題が解決してドラマが生まれないので、ここはメタ的な視点からも、「将也は上京できない」という流れになるんじゃないだろうか、と思います。

それによって、将也は追い込まれることになるでしょう。


ラベル:第59話 第36話
posted by sora at 07:26| Comment(4) | TrackBack(0) | 第7巻 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
石田と硝子
前々から両者のラスボス的な課題は「お互いを卒業すること」だと思っていました
両者の関係に恋愛的な発展を期待していた人には申し訳ありませんが、そういう漫画ではないですからね

さてあとはどう卒業するのかですが
硝子は植野佐原らと東京で楽しく暮らしていくのでしょう
石田はどうでしょうか
これまでなんの伏線もなかった進路について残り3回で決められても無理やり感が半端ないですし、この漫画はやはり石田が主人公なので硝子のように突然尊敬する先生が(笑)などの後付け設定を出されても困ります
それを踏まえると地元に残ってゆっくり進路を考える(ということを決意する)あたり落としどころでしょうか
その進路が何かまでは提示されないのではないかと

あとは硝子とちゃんと笑顔でお別れできればな、と思います
それさえちゃんと描ければこの作品は綺麗に完結できるでしょう
Posted by ryu at 2014年10月29日 20:53
ryuさん、

コメントありがとうございます。

私は、将也については今回、結絃の不登校を解消しなければいけない(そうしないと太陽女子に進学できないし、上京する硝子がずっと心配する)という話題が出たのが伏線になって、結絃に勉強を教える流れで、教師になることを考える、という形で自分の進路を見つける流れになると予想しています。

硝子とは「お別れ」ではないでしょうね。
卒業するのは、相手に依存してしまう自分の心に対してであって、その「卒業」の先には、より永続的なパートナーシップが描かれるんじゃないかと思います。
そんな共通の「未来」のために、それぞれがいま実現しなければならない夢のために歩いていく、そういう感じでしょうか。
Posted by sora at 2014年10月29日 22:30
「一緒に 生きるのを手伝って欲しい」と告白されて精神的な繋がりができたばかりなのに、この展開は少し残念というか…

硝子の目先の満足じゃなくて将来をも見据えた視野と、文字通り「そばにいて欲しい」と直近の願望を求める将也との温度差が、見ていて少し心が痛みました。
Posted by あがる太 at 2014年10月30日 11:25
あがる太さん、

コメントありがとうございます。

そうですね。
硝子は、ようやくありのままの自分を自分自身で受け入れることができたことで、いまは「これまでの殻から自由になる」ことに大きな喜びと生きがいを見出しているようにも思います。

でも、そういう風に硝子を導いたのは、将也なんですよね。
そのこと自体は、硝子は自覚していると思います。

ですから、あとは将也が、硝子への依存から卒業して、一段上のパートナーシップを硝子と作れるかどうかにかかっているんだろうと思っています。
それは決して悪いことではないと思います。
Posted by sora at 2014年10月30日 22:41
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