2014年10月21日

第57話、植野の法則発動を硝子が阻止?

第57話では、将也と硝子と植野という3人が久しぶりに同じ場所に集まり、そしてまた「法則」が発動しかけました

その「法則」とは、

1)硝子と植野が同じ場所にいて、
2)将也がらみの話題が出ると、
3)植野が泣き出して、
4)その場を去る。


という法則です。

これまでも、少なくとも5回、この「法則」が発動しています。

・第3巻で高校になって初めて再会した場面(第21話)。


第3巻131ページ、第21話。

・第4巻の遊園地回で、ふたりで観覧車に乗った場面(第28話)。

・第5巻の橋崩壊事件(第39話)。


第5巻133ページ、第39話。

・第6巻の病院前での硝子暴行事件(第45話)。←これは硝子が見ているかは微妙ですが…

・第6巻の植野回、島田の連絡先を教える場面。(第50話)


そして今回、第57話でも、硝子がいる目の前で、昏睡中の「お見舞い」を将也から感謝された植野は、思わず泣き出してしまいました。


第57話、13ページ。

今まで、怒ったり悲しんだりしての涙ばかりでしたが、今回は初めて「嬉し涙」(感情としては複雑だと思いますが)での涙ですが、それにしても、硝子は非常にしばしば植野の涙を見ているのが興味深いところです。

ともあれ、今回も、

1)硝子と植野が同じ場所にいて、
2)将也がらみの話題が出ると、
3)植野が泣き出して、


のところまでは「法則」が発動しました。
が、最後の

4)その場を去る。

起こらず、そのまま植野はみんなの輪の中に残り、一緒に文化祭を楽しみました。

ところが、これ、よくよく見ると、本当は4)は起こりそうになっているんですよね。


第57話、13ページ。

このコマで、将也の話をみんな将也の方を向いて聞いていますが、植野だけは横を向いてどこかに行ってしまいそうになっています

そして、どうやら、

硝子が植野が去っていこうとするのを押さえている

ように見えるのです。

植野は、褒められるなんていう慣れない経験をして(しかもそれが、籠城の全容を知られたら逆に怒られてしまうかもしれないような微妙な状況で)、いたたまれなくなって思わず逃げてしまいそうになったように見えます。

それに気づいた硝子が、植野を押さえてその場に踏みとどまらせた、そんな風に見えます。

つまり、今回も1)から4)まで、法則の完全発動が起こりかけていたのですが、最後の4)が起こるのを硝子が阻止をした、そういう構図になっているようなのですね。

この「法則の阻止」事件、橋崩壊事件から将也の昏睡、映画の再開などをへて、みんなの関係性が大きく変わったことを密かに示すエピソードになっているように思います。


posted by sora at 07:24| Comment(2) | TrackBack(0) | 第7巻 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは。
そうですね、植野が去ろうとするのを硝子が優しく止めてますよねこのシーン。
軽く手を置いてるだけだから植野も簡単に振り払える筈ですけど、硝子の行動に植野もそこに留まる勇気を貰ったって感じでしょうか?
57話は小さいコマの中に重要な情報が隠されてる事が多い感じなので、何度も読み返してしまいますね^^
Posted by つん at 2014年10月21日 18:01
つんさん、

コメントありがとうございます。

そうなんですよ、聲の形の面白い所は、小さく分割されたコマの、さらに細かい描写にすごく深い意味が隠されていたりするところにもあると思います。

硝子視点が続いていたあたりは、割とそういうのがなく、逆に大胆なコマ割が続いていましたが、将也復活以降、またそういう「小さくていろいろネタが仕込まれたコマ割」が戻ってきたように感じています。
Posted by sora at 2014年10月21日 22:51
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