2014年09月24日

第54話、まずは率直に「本当によかった!」

第54話では、将也の謝罪、硝子の謝罪、将也の事実上の「告白」など、見どころ満載の感動的な回になりました。

今回もいろいろ考察していきたいと思いますが、まず何より一読者として、

ふたりが初めて心からホンネで話し合えて、本当に良かった。

と思います。


第54話、16ページ。

これまでも、将也と硝子はたくさんの出会いと会話を重ねてきましたが、それらはすべて、自己嫌悪からくる鎧をお互いにまとったままのもので、それぞれが本当に思っていること、感じていることを必ずしも語っていませんでした。

その「ホンネとタテマエのズレ」が絶望的なまでに広がって、もはや修復不能なところまでいってしまったのが、橋崩壊事件後のふたりだったと思います。
将也が今回、7ページで語っているように、そんな「壊れているのに、壊れていないふりをしていた」ことが、結果的に硝子の自殺につながっていった側面もあったことは否定できないと思います。

そんなふたりが、さまざまなものを乗り越えて、お互いに「生還」して、「本当に大切なもの」に気づき、「奇跡のような再会」を果たして、そして何も隠さず、感情をぶつけ、ホンネで語り合った第54話。
ほんとにいい話でした。
将也の涙、硝子の豊かな表情、そのあと最後のふたりの笑顔もよかったですし、「生きるのを手伝ってほしい」という将也のせりふも、本当にかっこよかったと思います。
第23話の「それでいいから」とか、第2巻で結絃に言った「西宮のために消耗したいと思ってる 命を!」を超える、硝子への最高の愛情表現が込められたメッセージになっていると思います(ほとんどプロポーズですねこれは)。

これまでに積み上げられてきた鬱積を一挙に晴らすようなカタルシスあふれる第54話を、まずは一読者として心から楽しませてもらいました。

こんな素晴らしい作品に出会えたことに、感謝。(^^)
そして、明らかに物語が終盤に差し掛かっていることをひしひしと感じて、少し寂しい気分にもなりますね。
タグ:第54話
posted by sora at 07:48| Comment(10) | TrackBack(0) | 第7巻 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント

とりあえず、やっとこの場面が見れたという感動でいっぱいです。

電車の中で読んでいて思わず涙がこぼれそうになりました。

もしかしたら硝子への謝罪の後、すぐにカテーテルネタで雰囲気台無しってのも有りそうだな、と不安もあったのですが、要らぬ心配でした笑

興奮冷めやらぬままに綴って申し訳ないです

今週は最高の気分で過ごせそうです、大今先生、本当にありがとう。
Posted by 永束体型 at 2014年09月24日 08:27
ホントによかった、同感です(≧▽≦)

残り話数がだいぶあるだけに予断を許さないのだけれども、束の間の笑顔に癒されました♪

安心から緊張の糸が切れてしまった将也母にもお疲れ様とおくりたいです(^-^*)
Posted by 堕月 at 2014年09月24日 10:06
「イケメンな理由」も含め、管理人さんに全文同意致します。
無条件降伏です。

さて私はここ何年か、読後・鑑賞後に「胸にぽっかり穴があいたような喪失感」を覚える創作物(あらゆる映像・文字作品)には出会えていません。

「聲の形」は間違いなく、そういう「喪失感」を伴いつつ完結する作品となりそうです。

大今良時先生の才能とご努力に感謝致します。
ありがとう。
Posted by ブラウニング at 2014年09月24日 15:24
朝、出勤前なのにコンビニで泣いてしまった…

硝子の手話に訳がないから、何を言ってるのかは
分からないのに、表情だけで何を言いたいのか
大体分かる。大今先生は本当にすごい。

「泣いて済むなら泣いて欲しい」という言葉、深いなぁって思った。
硝子は自殺する前、笑っていたんだから。感情を爆発させて
大泣きして、それで自殺なんてもうしないと考えてくれるなら
泣いて欲しいと、将也は思ったんでしょうね。

男でも惚れるわ。
Posted by Ryo at 2014年09月24日 18:38
皆さん、コメントありがとうございます。

今回は本当に、待ちに待った展開がようやくきた、そんな回だったと思います。

個人的には、将也が硝子にやっと謝罪できたのがほんとに嬉しい。
そのうえで、硝子の悲しみを受け止め、「必要だ」というメッセージを伝え、「一緒に生きたい」という「告白」までできた。

抱きしめたりはできませんでしたが、それも将也の優しさだと思いますし、そんなことよりもっと深い「交流」が2人の間には生まれたな、と思います。
Posted by sora at 2014年09月25日 00:44
優しい…。本当に将也は硝子には優しい。
一つ一つの言葉、動作が愛情に溢れ朝から涙が止まりませんでした。
最後のコマを読んで余韻に浸っていると目に飛び込んできた左隅の「444」の数字!
「何これ!?」と思ったらマガジンのページ数でした…!!
更に「44」号に続く の文字。

42話以来、ある意味嫌な数字がトラウマになっています…。
Posted by ブルー at 2014年09月25日 06:18
今まで噛み合わなかった歯車はやっと噛み合った瞬間でしたな。
Posted by ちくわぶ大将軍 at 2014年09月25日 11:17
皆さん、コメントありがとうございます。

「4ゾロ」はなんかすごかったですね。

でも、マガジンの掲載順は大今先生はコントロールできないでしょうし、次回が44号というのも、恐らく休載1回が想定外だったっぽいところから考えても、偶然だと思います。
(たしかに数字に意味をつけてくる大今先生なので不気味ですけどね(^^;))

「歯車が噛み合う」ということでいうと、第23回の硝子の告白と今回の将也の「告白」を比較するエントリを書いているんですが、改めてみると、第23話の頃は噛み合ってなかったですね。
あの回を見たときはまったくそんな風には思わなかったんですが。
Posted by sora at 2014年09月25日 21:17
硝子が必死で手話で訴えかけて咽び泣くところですが、硝子が将也に何を伝えていたのか、ものすごく気になります。
多分、自分の不幸体質が将也にも周りにも迷惑をかけていた云々ってことだと勝手に想像してるんですが・・・
Posted by あがる太 at 2014年09月26日 02:39
あがる太さん、

コメントありがとうございます。

硝子の手話ですが、ある程度は解読できました。
永束回で硝子が筆談していたことと、だいたい同じだと思っています。

明日あたり、現時点の暫定的な「訳」をアップしたいと思っています。
Posted by sora at 2014年09月26日 22:17
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