2014年07月20日

第45話・コネタ集

さて、それではこちらも恒例になりつつありますが、第45話の細かい見所で、これまでのエントリで触れていないものについてまとめて書いておきたいと思います。

今回は、「コネタ」といいつつかなりボリュームがあります。その気になればエントリになりそうなくらい難しいもの(特に5など)もありますね。

1)植野、硝子の髪を引きちぎる
これは当ブログへのコメントで教えていただいたネタですが、いきなり冒頭のコマ、西宮母のビンタで吹っ飛ばされた植野の左手を見ると…


第45話、1ページ。

髪の毛持ってます。
前回の「大根の収穫」をみると、硝子の髪をつかんでいるのはやはり左手で、この後も左手で髪をつかんだまま、右手でビンタをしていますから…

植野、硝子の髪を引きちぎってますね…。しかもかなりのボリュームで。
これはひどい(´д`;)。


2)佐原さん、スリッパ借りる
第44話で植野に「ドン」とどつかれて、「ペチャ」と倒れてはいていた靴のヒールが折れてしまった佐原さん。
植野と西宮母のけんかが仲裁されて、植野を見守っているときには、靴がスリッパに変わっています。


第45話、7ページ。

芸が細かい。病院で借りたんですね。
で、自宅に帰るときはどうしたんでしょうか?(笑)


3)植野と西宮母、ビンタの音が違う
第46話は植野と西宮母のビンタ攻勢で幕を開けましたが、実はこの2人のビンタ、同じように見えて威力は全然違うことが描写されています。
西宮母のビンタのほうがはるかに強力だと思われます。

なにしろ音が全然違います。

植野のビンタは、硝子に向いていたときも西宮母に向いていたときも「パン」なのに対して、西宮母のビンタはすべて「バシ」
特に4ページ目の3コマめあたりは、植野がかわいそうになるくらいのクリティカルヒットで、自ら拳で語っていたはずの植野が「何か言え」とことばのほうに逃げ道を求めるくらいの破壊力です。


第45話、4ページ。
植野さん、鼻血出てますよ(´・ω・`)。

植野から暴行された硝子と西宮母の顔面ダメージがそれほどでもなかったのに対して、植野は数発ビンタされただけで鼻血まで出していますから、相当なものだと思います。


4)手紙はどこに消えた?
第45話で重要な役割をはたした硝子から植野への手紙ですが、第46話では跡形もなく消えています。植野はかばんを持ってる風でもないですし、あの肉球Tシャツは手紙が入りそうなポケットがある服にはちょっと見えません。

…だとすると、そもそもあの手紙はどこから出てきたのか、という根本的な問題に行き着いてしまいますが(笑)。
(まあ、まじめに考えるとホットパンツのポケットでしょうけど、だとしたら出したときにクシャクシャのはずですね。)


5)結絃の頭に手を置いたのは誰?
こちらのシーン。


第45話、9ページ。

植野と佐原が結絃をおいて帰っていくときに、どちらかが結絃の頭に手をおいています。
これ、植野なのか佐原なのか、非常に難しいところです。

植野だとすると、直前のセリフ「バカじゃないの」を受けつつ、「こんどはちゃんと止めてくれよ」「つまらん説教して悪かったな」的な、年下の結絃に対する、ある意味ちょっと上から目線的な「頭ポン」になります。

佐原だとすると、結絃が植野を止められなかったのは、その前に読み上げられた手紙で、硝子が自分のために苦しんでいたとしってショックを受けていたということを「私は気がついているよ」といったようなニュアンスで、応援の気持ちや「植野に言われたこと気にしなくていいよ」的なニュアンスを込めた「頭ポン」になるでしょう。

また、まんがのコマ割り的には佐原のほうがよさそうですが、ストーリーのつながり的には植野のほうがいいような気がします。

…うーん、難しい。
ちょっとこれは断定的な答が出ないですが、私は「植野」のほうを推したいと思います。
そもそも、結絃との会話を始めたのは植野ですから、この「頭ポン」でその会話を終了させた、という意味でも、つながりがいいと思うからです。


6)車のおもちゃには粗大ごみシールを貼ろう
最後のシーン、ずっと捨てていなかった車のおもちゃを硝子が捨てますが、このサイズだと粗大ごみ扱いであることは間違いありません。

参考までに大垣市の粗大ごみのルールを見ると、事前連絡のうえ粗大ごみシールをはる、という、よくあるやり方のようですね。

シールがはってある描写は見当たりませんが、ちゃんと貼ってあるのでしょうか?
せっかくかっこよく「過去のしがらみ」を捨てたのに、管理人に怒られて持ち帰らされるということがないといいですが(笑)。


7)硝子の髪はいい加減に止めてる?
最後の場面、硝子は決意を秘めた表情で、髪をアップにしています。


第45話、16ページ。

これまでも、うきぃ回のポニーテール、葬式回、花火大会などでアップの髪を見せていて、映画撮影では結絃の髪をすばやくアップにするなど、アップの髪型をつくることには定評のある?硝子ですが、今回は微妙にまとめ方が雑に見えます。

これはやはり、片手が不自由なためにうまくまとめることができなかった、もしくはそのために結絃あたりに作業をお願いしたために思ったようなイメージにならなかったということを表現しているのでしょうか?
いずれにしても、多少乱れても気にせず、「決意のアップヘア」にして、どこかに向かう硝子は、これまでになく頼もしげに見えますね。

タグ:第45話
posted by sora at 07:51| Comment(14) | TrackBack(0) | 第6巻 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
5)の「結絃の頭に手を置いたのは誰?」ですが、コマの流れ的にも人物配置から見ても、ふつうに考えれば手の主は佐原だろうなと思えるのですが(私もなんとなくそう思っていました)、佐原の本来の性格や表情が気まずげに描写されているのを考えると、佐原の行為にしてはどこか不自然にも思えます。

先の「トリプルミーニング」のエントリではありませんが、これも大今先生お得意の「読者が好きに受け止めてくれてOK」という、マルチ解釈をあえて促す表現かもしれません。
Posted by ブラウニング at 2014年07月20日 08:15
初めてコメントにお邪魔します。

6)ですが、女の私から見て硝子のアップはブロッキングや編み込み等細かい仕事が為されていると感じました。
扱いとしてはコネタですから議論する気はありませんが、管理人そらさんが男性であることを再確認した次第です(笑)

余談ですが、私は発達障害を持つ成人です。周囲から見えにくい、理解されにくいハンデの扱いが生々しいこの作品に多くの共感を持っています。
硝子の母は聴覚障害を受け止めた上で健常者基準のなか生きていくしかないことを伝える大切な役目を果たしていると感じてもいます。
Posted by キク at 2014年07月20日 08:46
3)の母宮ビンタ・クリティカルヒットのシーンは何度観ても凄いですね(笑)他のビンタシーンでも髪を掴んでいますが、おそらく殴りやすい高さに顔を持ち上げているだけかと思います。でもクリティカルの時は自分側に顔を引き付けた勢いを上乗せして殴ってますよね(笑)獲物を仕留めるような母宮の目が怖いです。


5)の頭においた手は、自分も植野の手かなと思います。
『はーあ』で一度立ち止まり、振り向いて頭ぽん。『いろいろ悪かったな』みたいな植野なりの意思表示でしょうか。


7)のアップにした髪、左手だけで纏めた影響で(?)中心が左側に寄ってるのも芸が細かいですよね。
Posted by サイト at 2014年07月20日 09:45
「はーあ」の植野が一度通り過ぎた後(1コマ目)
振り返って結絃の後ろまで戻って(描写無し)頭ポン(2コマ目)←これはちょっと無理があるでしょう

漫画の原則を無視した描写ということになります
その前例として「やっと気づいた?」等の誰が言ったか分からない発言がありますが
仮に植野だとしたらそれらの表現よりも分かりにくく、誤解を誘い、何より(この場合植野の手だと分かるように書かなかった)作者の意図が不明です

このシーンは今まで目を逸らしつつ退場してきた佐原の変化を表していると思います

では何故頭ポンを誰がやったか分からないように書いているのか?
単に佐原の行動の意外性を示すために

頭ポン(誰のがやったの!?)
佐原が通り過ぎていく、植野は既に遠くに(えっ!?佐原がやったの!?)

こんな感じで読者に読ませるためではないでしょうか
確かに頭ポンという行動は植野がやりそうで、佐原がやらなさそうな行動ですが、それをやったことに意味があるのではないでしょうか
Posted by マスク at 2014年07月20日 09:59
1)これは酷いですよね。下手すると、頭皮の一部も持ってかれた?
となると、硝子が石田母の所へ謝罪に行くのであれば、石田母はヘアメイクのプロなので、硝子の髪の状態が酷いのに気づき、「料金はサービスするから、髪の手入れをした方がいいわよ」と言ってくるかもしれません。
ああ、そうなると、やはり硝子がベリーショートになる可能性が!!

3)西宮母は『聲の形』登場人物の女性陣の中では、おそらく佐原に次いで2番目に背が高く、体重は一番ありそうですからね。
猫属性が設定されている植野ですが、仮にスピードが売り物のチーターが植野であるなら、西宮母はパワー、ウェイトともに勝るベンガル虎(いつも縞模様のシャツを着てますし)でしょうか?無表情なので、よけい怖いし。
これは、植野も髪の毛を相当持ってかれたかもしれないですね。
44歳という年齢設定を考えると、若いころは、ちょうどレディース全盛時代だった時期。
気が強いという性格も考えると、ひょっとして、レディースのリーダーだった可能性?

4)実は、これに近い現象は単行本3巻にもあるんですよね。
植野と硝子が最初の修羅場になるところで、127ページ最後のコマで硝子は右手に猫ポーチ、左手にピックを持っているのですが、いつの間にかそれが消えて、133ページ最後のコマでは右手に猫ポーチが戻っています(笑)!その間、猫ポーチとピックはどこへ消えたんでしょう?

5)ここは、キャラクターの性格等も考えると、私も植野の方なのかなとも思いますが、既にブラウニングさんが指摘されたように、敢えて読者の判断に…という描写なのでしょうね。


Posted by ぽてと at 2014年07月20日 10:30
5)に関しては、コマの流れを見れば佐原が頭ポンをやったとしか見えないんですよね。
佐原がやるようなキャラかどうかは別として。
Posted by あがる太 at 2014年07月20日 15:26
結絃の頭ポン問題について、意見が真っ二つに分かれていますので、私にも私見を言わせて下さい。

私は結絃ポンしたのは植野だと思います。
佐原説の根拠で、通り過ぎた植野が戻ってきて頭ポンは無理があるとの意見がありますが、「はーあ」のコマの植野は、通り過ぎたところではなくて、立ち上がったところだと私は思いました。
立ち上がり、振り返って近寄って頭ポン、踵を返して立ち去ったところで佐原さんの「またね」の流れだと私は思いました。

しかし、私の考えが正しいぞと言いたい訳でなく、同じものを見ていても人の意見は分かれるものだなあと思ったので、こんな見方もある、としてコメントさせていただきました。
Posted by みのじ at 2014年07月20日 15:31
皆さん、コメントありがとうございます。

5)については、やはり植野という意見が多いようですね。(実は私は最初は佐原だと思っていて、その前提でエントリ1個書いていたのですが、やはり読み返すごとにそれだと展開的に不自然だな、と重い、コネタに「格下げ」してどちらか分からないという内容に書き換えました。ここは本当に難しいと思っています。)
それにしても、「やっと気づいた」とか「報いは受けるんだな」とか「西宮さんじゃね」とか、誰が言ってる(やってる)かあえて分からないコマがうまく使われているな、と思います。

7)の硝子の髪型については、どうなんでしょう、細かい仕込みが入っているのは確かなんですが、でもやはり全体的に乱れぎみに見えるんですが…。
まあ、確かに私は男なので、女性の髪形の細かいことは分かりません(^^;)

ちなみに、西宮母の「健常者社会で」という育児方針や子どもの障害受容については、ある意味私の「専門分野」でもありますので、いちど本格的にエントリを書こうと思っています。

3)のビンタは、植野の唇の形が浮き上がるほどの威力ですから、ほとんど1発でノックアウトレベルですね。どこかでケンカの訓練でも受けたのでしょうか。
そのビンタが娘の硝子に伝承されて、小学校で将也と互角の戦いを演じたわけですね(笑)。

1)の指摘を当ブログでいただいて、実際に確認したときにはびっくりしました。この分量で髪の毛が抜けていたら、下手したら地肌まではがれていますよね(´д`;)。これで将也と同じく硝子も「○ゲ」と呼ばれてしまうことになるのでしょうか。

4)のような現象は、ぽてとさんがおっしゃるとおり、探せばあちこちにあるんだと思います。
このまんがで、出歩くときにちゃんとかばんを持っている描写はあまりないようですしね。
Posted by sora at 2014年07月20日 15:40
こんにちわ、遠藤まめです。
今回の小ネタ集も興味深い内容で
読み返すのが楽しくなりました。

また私も、ぽてとさんがおっしゃった
>>気が強いという性格も考えると、ひょっとして、レディースのリーダーだった可能性?
だと思います。(ケンカが慣れているという意味で。)

西宮母&上野の修羅場のとき。
上野はビンタされ、口が開いているのに対し
西宮母はキチンと歯を食いしばっているんですよね。

これは相当、経験があるんじゃないかと思いました(´`汗)
Posted by endoumame at 2014年07月20日 16:51
5)について、結弦の頭をポンしたのは位置関係からいえば佐原であるように思われます。しかし、そうする理由については結果的に唯一結弦にかばわれる形となった植野の方がありえそうです。結弦は硝子をかばえなかった(母に先を越された)にもかかわらず、植野さえ超える仮借なき暴力を振るってみせる母を止めに入っています。
きっとここは行為の主体がはっきりしないことに意味が持たされているのでしょうね。
Posted by ジョー at 2014年07月20日 22:13
植野、硝子にはゲンコでも殴ってたような…
拳骨の時は顔じゃなくて頭だったのかな?

結絃の頭に手をやった人、私は植野かなと…
コマの流れ的に違和感を覚えたのだけれど、佐原の苦笑いよりも植野の心情の機微からの行動と考えた方が私的には納得できたので。
でも、佐原説もみなさんの意見をみるにありかなと思えて…
どちらに解釈してもOKな描写なのかもですね♪
Posted by 堕月 at 2014年07月21日 08:51
皆さん、コメントありがとうございます。

西宮母は1970年生まれということで、実は私と同い年です…笑。
確かにまだ時代的には暴走族とかが健在(といっても末期だとは思いますが)だったころなので、可能性はあるかもですね。

また、5)についてはやはりどちらかに確定させるのは非常に難しそうだな、と改めて思いました。
ここは大今先生得意の「あえてはっきり分からないように描くことで読者の想像を膨らませる描写」なんでしょうね。
Posted by sora at 2014年07月21日 22:39
西宮母のビンタの威力は、植野よりはるかに背が
高くガタイがいい将也が後ずさるほどの威力です
から植野には想像を絶するダメージでしょうね。
(実際フェンスまでふっとばされてるし)
しかも右手1本で左頬を集中砲火!!
多分ゆづるが助けを呼ぶまでにあと5~6発は喰らっているでしょう。

翌日の植野の左頬は多分おたふくかぜ見たいに
腫れあがっているんでしょうな。

このシーンでは硝子に母親の暴行をみせまいとして
全身で硝子をかばっている佐原がいい味だしている
な、と感じました。

ゆづるの頭ポンはやっぱり植野じゃないかと。
佐原とゆづるは映画製作以前のつきあいだし、あん
まり年功序列のつきあいではなく自然に友達づきあいしているようですし、そんな関係性の仲で、年上の人間が年下にやるような頭ポンは佐原の性格上や
らないかな、と思うのですが。
むしろ肩をトントンするか、肩に手を載せるかするのが佐原っぽい気もします。

Posted by ちいちは at 2014年07月21日 23:33
ちいちはさん、

コメントありがとうございます。

まあ、ある意味子どものケンカに大人が本気で参戦しているので、冷静に見るとすごい絵ですよね…。

結絃への頭ポンは、これまで硝子だけがやっています。
だからどうだというわけではないのですが、やっぱりちょっと上下関係を感じさせる行為ですよね。(だから何となく植野っぽい感じが)
Posted by sora at 2014年07月22日 20:38
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