小学校時代については、情報が非常に少なくて作るのが難しいのですが、まずは情報を集めてみて、ある程度作れそうかどうか調べてみました。
まずポイントとして、小学校時代については「読み切り版」と「連載版」、2つの情報源があるということがあげられます。
この2つを比較してみた結果、両者のカレンダーは1点を除いて同じだと考えてよさそうです(その1点が割と重要ではあるのですが…)。
また、もう1点面白いことに気づきました。
読み切り版、連載版とも、硝子が転校してきた日は「4月11日 木曜日」となっていますが、この曜日は2013年のカレンダーと一致します。
連載版の高校編のカレンダーの曜日が2014年に一致するので、その5年前ということであれば2009年前後と一致しそうですが、合致しませんでした。(うるう年とかを考慮しても、4月15日が火曜日となる年の5年前に、4月11日が木曜日となるパターンはありえなさそうです)
恐らく、読み切りをリリースした2013年のカレンダーを、読み切りの物語の中でそのまま使ったということだと思われます。
というわけで、結論からいうと、小学校時代のイベントカレンダーも「なんとかつくることができました」。
ただ、作ってみた感想を一言で言うと「整合性とるの難しすぎ。全体的におかしい」ですね。
完成度はあまり高くありませんが、一応公開してみたいと思います。
カレンダーは次のエントリで。
おっしゃる通り、読み切り版での設定を引きずっていることなどで細かい点での整合性は困難でしょうね。
さて、このカレンダーを見ながら第1巻を読み直している中で、先ほどのエントリー[「7か月前」のあの日にすべてが決まった?]でコメントしました「転校日は4月11日」について、あるストーリーを思いつきました。以下に、このストーリーを述べます。
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・小学5年生の3学期末時点で西宮母及び第2小学校側から水門小学校への転校について打診。
・水門小学校側では受け入れを決めたものの、『きこえの教室』担当教師が定期人事異動(もしくは定年退職)のため、不在になった。引継ぎも行われなかったため、水門小学校側は、第2小学校側に「体制が整うまで少し待って欲しい」と連絡
・そこで硝子は6年生新学期の初めはやむなく第2小学校に通学
・一方、水門小学校は硝子を竹内教師のクラスに転入させることをまず決め、次に『きこえの教室』担当をどうするかでもめた。ベテラン・中堅教師が敬遠したため、やむなく新人教師として配属されたばかりの喜多先生が『きこえの教室』担当に。
・こうして、形の上では態勢を整えた水門小学校側は第2小学校側に「硝子を正式に受け入れる」と連絡
・4月11日に硝子が水門小学校に転校
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細かい点では難があるかもしれませんが、おおむねこのような経緯があったと考えれば、硝子が4月11日という半端な時期に転入してきたこと、また喜多先生は予備知識も事前準備も殆ど無い状態で『きこえの教室』担当になったため、硝子のフォローに失敗してしまったこと、さらに、この流れで硝子の再転校後、喜多先生が西宮家にお詫びに行ったところ、逆に西宮祖母に励まされたとすれば、西宮祖母葬儀の際の喜多先生の「おばあさんにはすごく助けられた」理由も説明できると思いますが、いかがでしょうか?
コメントありがとうございます。
考察ありがとうございます。
実際、硝子転校までの「5年生学期末~6年生新学期」のあたりのカレンダーが、もっとも難しい部分の1つで、ここはぶっちゃけ「あまりしっかり考えずに日程配置しちゃったんじゃないか」と考えざるを得ないようなところもあります。
でも、おっしゃるようなストーリーは十分ありえますし、矛盾が多そうなこのあたりの展開をもっともうまく説明していると思います。
転校は決まってるけれども日程は決められないから、とりあえず新年度になっても前の学校に通っていて、受け入れ態勢が整ったから急遽転校、という、おっしゃるような流れ以外は、「4月11日に転校」(しかもその2日くらい前には前の学校にいる)という状況は説明できないと思います。
そう考えると、硝子というのは水門小にとっては、聴覚障害児を受け入れる最初のモデルケースになっていたわけで、経営層、具体的にいうと校長先生にとっては重要な生徒だったということになります。
それがああいう展開になったことで、経営者としての校長先生はそれなりに苦労したんじゃないかと想像しますし、喜多先生と竹内先生には一定のペナルティがあったんだろうなと思います。
このあたりも、スピンオフで何か創作ができそうですね。(^^)
こうして第1巻を読み返してみると、竹内先生と喜多先生に対する印象が全く変わってきますね。
特に喜多先生は「聴覚障害児に理解のある学校」という看板を掲げていたものの、内容が伴っていなかった水門小学校の運営方針の犠牲になってしまったとも言えます。
おっしゃる通り、例えば「喜多先生の苦悩」とでもいうようなスピンオフが作れそうですね。
コメントありがとうございます。
そうですね。
そういうゴタゴタの結果としてのあの配属だとすると、校長先生、竹内、喜多、それぞれに対する印象と、高校になって竹内が少し大人になった将也に「愚痴った」事情も、少し分かってくる気がします。
でもそれが、硝子にとっての不遇を正当化するわけではないですけれども。