
ここで二人は、燃えてしまった紙幣をみて「全滅」という表現を使っているわけですが、本当にこの170万円はまったく回復できないのでしょうか?(第2巻93ページ、第10話)

どうやらそうではないようです。
日本銀行のHPなどでも通知されていますが、紙幣を燃やしてしまって損壊した場合であっても、その燃えかすをもって日本銀行に相談にいくと、残っている紙幣の量や状態などを勘案して、全額ではないものの一定額を認定して、新しい紙幣(日本銀行券)と交換してくれるということです。
http://www3.boj.or.jp/sapporo/qa.htm#a1-5
よくあるご質問 日本銀行札幌支店
(5) お札と貨幣が火事で焼けてしまった。
銀行券は表・裏両面があることを条件に、面積基準で新しい銀行券との引換えを行っています。灰になった銀行券は、その灰が銀行券であることが確認できれば面積に含みます。破砕のおそれがあるお金は、箱に入れる等、できる限り原形を崩さぬように持ち込んで下さい。粉々な状態になると、失効(銀行券としての価値は無い)と判断することがあります。
貨幣は上記(4)の【引換基準】により引換えます。金属片、プラスチック等の付着物はできる限り取り除いて持ち込んで下さい。
なお、このような現金を大量に持ち込むことを予定されている方は、事前にご連絡下さい。
「全滅」といっているコマを見ると、本当にぜんぶ炭になってしまったわけではなく、まだ紙幣の一部は残っていることは明確ですので、「裏表両面がある紙幣の面積」ベースでの回復がのぞめそうです。
石田母は燃やしてしまった紙幣の残骸をもって、日本銀行に相談に行くべきだったということになりますね。
ちなみに舞台である大垣市からもっとも近い日本銀行の支店は、名古屋支店のようですよ。
http://www.boj.or.jp/about/organization/chart/shiten_taisei.htm/
ラベル:第10話
死ぬ為に作ったお金は要らないと、でもその返そうと思った気持ちは嬉しいと、でもそんな短時間で札束が燃えるのかと(笑)
コメントありがとうございます。
確かに、石田母としてはあえて燃えたお金を換金?に行かない、行きたくないと思った可能性はあるかもしれません。
あと、お札が簡単に燃えてしまいすぎ、というのは恐らくそのとおりだと思いますが、それはまんがの演出ということだと理解しています(^^;)。