その1つが、「将也のシャツのえりのタグがいつも出ているのはなぜか?」というのがあります。
小学生時代の将也をみると、シャツのえりのタグがいつも出ているのが分かります。
例えば、第1巻41ページ、第1話などでははっきり見えています。

まあ、これだけなら小学生だし、あるかな…と思うのですが、なんと高校生になっても相変わらずタグ出まくりです。たとえば、植野と深刻な話をしている、第3巻150ページ、第21話でも思いっきり出てます。

なぜここまでタグがいつも出ているのでしょうか。
少し読み込んでみると、1つ気づくことがあります。
まず、この「タグが出ているシャツ」はどうやら1種類しかないということです。
黒い半そでのTシャツで、これを着ているときに限って、常にタグが出ていることが分かります。(他の服を着ているときにはタグは出ていません。)
だとすると、かなり無理な想定ですが、こう考えられるかもしれません。
小学校時代の将也は、お気に入りの黒いTシャツを、えりのタグを外に出して着るのが気に入っていた。
高校生になった将也は、4月15日に自殺するつもりで、手持ちの服をぜんぶ処分してしまった。
でも、結局自殺しなかった将也は、着る服がなくなってしまったので、仕方なく子どものころの古い服を引っ張り出して着るようになった。
その中の1枚が、あの「黒いTシャツ」で、タグは既に外に出たまま戻らない状態になっていたので、そのまま着ることにした。
…まあ、小学6年生のときの服がそのまま高校生で着られるとはとても思えない(中学まで一緒だった植野に「背高くなったね」と言われてるくらいだし)ので、現実的には考えにくいですが。
もっと簡単に、将也は黒いTシャツのタグを外に出して着るのが好き、というファッションセンスを小学校から高校にいたるまで変えずに続けているだけ、というほうが自然かもしれませんね。
ちなみに、この「将也は黒いTシャツのタグを外に出して着る」という設定は、「オリジナル版」からずっと続いています。

ここまでくると「筋金入り」の設定ですね。
実は作者的には何かすごく重要な意味、もしくはこだわりのある設定なのかもしれません。
硝子の方もよくみると、私服のバリエーションがカラオケ編から進歩してないように思えるし
それにしても、将也のタグ出しは本当に何でしょうね?オジサン、オバサンは知らないけど、十代の少年の間で流行ってる・・とか?
友人の子供さんがそうで、タグを全部切り取っていました。
ほかに、わたしのあるTシャツはどうしても勝手に出てしまうというものもありました(縫い方の問題?)
はたして将也はわざと出してたんでしょうか?肌触りが悪くて?
それともその服は勝手に出ちゃうタイプだった?
コメントありがとうございます!
タグについては、さすがに小学生のときと同じ服が高校で着られるわけがないので、高校になっても続いている将也のこだわり、ということ(設定)なんだろうと思います。
また、あの黒いTシャツをわざわざクリーニングに出すということはないように思うので、クリーニングのタグじゃないんじゃないかな、と思います。
タグの感触がだめというと、うちの娘もまさにそうで、肌にあたるすべてのタグを丁寧に取り除いて着せていますね。(その場合は、将也みたいにちょっと外に出すくらいではだめだろうと思います。)
蕁麻疹とかでき易いから、タグを出して着ているとか?
精神的に脆い部分を持っているっていう描写でしょうか?
コメントありがとうございます。
ご指摘のシーンは、確かに精神的な焦りを表したものだと思います。
ただ、それとタグは多分無関係なんじゃないかな、と思います。
エントリでも書いているとおり、タグ出しの設定はオリジナル版の頃からあり、オリジナル版での将也は精神的には全然病んでいない設定になっています。
しまおうとしている着方なのにしまえていない。
3巻の表紙でさえしまえていません。
表紙、なのに。いや、表紙だからこそ?
こんなオシャレは聞いたことないし流行ってるとも思えません。
大今先生は設定完璧主義漫画家(ですよね?)ですから、飛び出たタグにもしまえてないシャツ裾にも何かしらの意味があるのだと思っていますが、子供の癖・心理に明るくない私にはさっぱりです。soraさんに検証して頂きたいくらい。(実はすごく気になってました)
身だしなみの細かなミスに構わない子、小学生の時にはチラホラいましたが、 高校生になっても変わらないなんて…これが一体どういうことなのか。なにを意味してるのか。うーん、気になる!
コメントありがとうございます。
はい、タグ飛び出しだけでなく、シャツも半分しか入れないのは気づいています。
これは意味があるんでしょうかねえ。
というより、大今先生が忙しい週刊連載のなかで、「手抜きをするために切り捨ててパターン化した部分」のような気がしています。
何しろ、硝子と3日連続で会ったとき+花火大会まで毎日同じ格好でしたからね。(^^;)
コメントありがとうございます。
タグ出しについては、私は単に将也の「服装に無関心」という価値観の象徴かな、と思っています。
制服のシャツの左側が必ず出ているのも、似たようなものかな、と。
でも確かに、情報が少なすぎてどんな説明でも断定するのは難しいなと思います。
●裏設定
Tシャツのタグや、シャツの裾が片側だけいつもはみ出しているのは、自分のことすら知ろうとせず、理解が及んでいないことの表れです。
らしいです。