2014年04月14日

島田はなぜ中学になっても将也いじめを続けたのか?

これもまだ残されている謎で、もしかすると物語後半で明かされるかもしれないのですが、現時点での個人的な予測を書いてみたいと思います。

「聲の形」の設定で、オリジナル版、読み切り版と比べて連載で決定的に変わったのは、硝子が転校してから再会するまでの将也の境遇でしょう。

連載版では、将也は中学になっても島田を中心としたかつてのクラスメートからいじめを受け続け、人生に絶望したどん底の状態で硝子と再会することになっています。

では、なぜ(連載版では)島田は将也を中学になってまで執拗にいじめ続けたのでしょうか?

これにも諸説ありますが、私は次のように考えています。

まず、連載版になって加わった設定で、この謎を解く鍵になりそうなものに着目します。そうすると、

1.植野がずっと将也を好きだった
2.島田が6年生になってから塾に通っている


あたりが思い当たります。

このうち、1.から謎を解こうとすると、「島田は実は植野のことが好きだったが、植野は将也が好きという三角関係だったので、将也を排除するためにいじめを続けた」となりますが、これは微妙に「聲の形」の世界観からずれているような気がしますし、4巻の遊園地編での再会のときのやりとりとちぐはぐな気がします。

なので、個人的にはキーとなるのは2.のほうなんじゃないかと思っています。
塾通いをしていた島田は、当然、中学受験を目指していたと思われますが、将也に誘われて塾をさぼりがちだったという描写があります。



また、塾通い、ピアノが弾けるといった設定からは、ある程度裕福な家庭に育っていることも伺えます。中学受験では、複数の学校を受けることもできたでしょう。

そんな島田ですが、結果的に将也と同じ公立中学に入学しています(「他学区から来た」みたいな表現があるので公立で間違いないでしょう)。
つまり、島田は中学受験に失敗しているのです。

また、連載で新たに設定されている島田のキャラクター付けとして、(まだ仲が良かった頃から)将也のことを内心「幼い奴だ」とバカにして見下しているようだ、というものもあります。
硝子についての学級裁判後、速攻で将也いじめの先頭に立って「天下」をとったのも、「こんな奴の下にいたくない」という気持ちが行動に現れたのだと感じます。

つまり、島田は中学受験にことごとく失敗した結果、バカにしていじめ続けた将也と同じ中学にしか入れなかった、という「屈辱」を味わっていたことになります。
ここでもし、受験失敗の理由が「あとほんの少しの学力不足」だったとしたら、どうでしょうか?
そこで、受験失敗の原因を「かつて将也に下らない遊びに無理矢理付き合わされて何度も塾をさぼったこと」だと考え、将也を逆恨みすることになったのではないでしょうか?

というわけで、島田が将也いじめを続けた理由についての現時点での私の予測は、「中学受験に失敗して、その原因が将也にあると思っていたから」だと思っています。

これなら、あとで島田が「ああ、あれは単なる自分の逆恨みだったな、将也には悪いことしたな」と自分で納得すればいいだけなので、遊園地編でのやり取りにも自然につながるように思います。

さて、正解は今後明かされるのでしょうか・・・?
posted by sora at 21:34| Comment(4) | TrackBack(0) | 第1巻 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
最新35話では石田は県下有数の進学校
に通っていることが明らかにされましたよね。
ブログ主さんの説が正解で、なおかつ
島田の高校が石田よりレベルの低い
ところだとすれば、島田はまさに
踏んだり蹴ったり。石田は見事に
島田を見返したことになるわけで
すが…。
Posted by レッドバロン at 2014年04月29日 19:38
レッドバロンさん、

コメントありがとうございます。

島田は、第3巻96ページの「将也の思い出の呪い」をかけられてたこ焼き屋になってしまったわけですが(笑)、実際、高校生活はどうなっちゃったんでしょうね。

遊園地編の舞台は長島スパーランド(三重県)で大垣からはずいぶん離れています。
そんな離れた場所でただの屋台のバイトみたいな平凡なバイトをやってるのは実に不自然ですね。

名古屋の高校に入って一人暮らし、住んでる場所から長島スパーランドが近い…くらいしか可能性としては考えにくいですね。
Posted by sora at 2014年04月29日 22:57
はじめまして。

最近 聲の形を読み始めて、この作品の凄さにはまりつつある者です。伏線の張り方の半端無さ、毎日読んでも飽きません。

そして、数日前にこのブログを発見、感動しました。深い考察と表現力。私の知らなかった事、思っても無かった事も沢山ありました。圧巻です。さらに「聲の形」を興味深く読み返せそうです。

37話から山場に入り、ラストに持っていくのでしょうか?

以前から気になっているのですが、映画作りの時に植野が推薦していた「音楽担当者」。まだ伏線回収されていませんよね。私としては、ここで島田が絡んでくるのでは…と想像しています。

今のところ、島田は悪者扱いなのですが、この物語には悪者だけであり続ける登場人物はいないと思うのです。竹内先生ですら、どうやら手話が読み取れるようになっていましたし。

上で考察されておられるように、島田は塾に通っていたが結局将也のほうが学力的には優ってしまったという劣等感、それすごくあると思います。

だから、これからの山場で、島田から見た世界も垣間見られる場面も盛り込みつつ、大団円に向かってくれたら、個人的には嬉しいです。

今後が本当に楽しみです。

(初めての書きこみ、どこにしたらいいのか迷ったのですが、島田に関する事なので、ここにしました。今後も沢山の考察、楽しみにさせて頂きます。)
Posted by 934 at 2014年05月22日 08:58
934さん、

コメントありがとうございます。

このまんがの伏線の多さはとんでもないですね。
私がこのブログを始めようと思ったのも、まさにその部分の面白さを伝えてみたいな、と思ったからだったりします。

「音楽が得意な人」の伏線はたしかにまだ回収されてません。
で、島田が出てくるのはかなり確率高いと思います。
(島田が合唱コンクールでピアノ担当だった、というネタはエントリにしています)

島田がなぜ中学で将也をいじめ続けたか、というのはおそらく「ちゃんと回収される伏線」だと予想しています。
なぜなら、これは連載版になって初めて作られた設定であり伏線でもありますし、現在の将也がメンタル的におかしくなってしまっている(幻聴が聞こえるなど)のはほぼ100%島田のせいで、ここの部分が明らかにならないと、非常に後味の悪い終わり方になるんじゃないかなあ、と感じているからです。

今回はブログにお越しくださりありがとうございました。
これからもよろしくお願いします!
Posted by sora at 2014年05月22日 23:20
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