
なぜこの手紙が、永束の持っていた猫ポーチに入っていたのか、少し考察してみましょう。
こちらのシーンを見てください。


このコマの前で、永束は既に猫ポーチを受け取っています。
そして、店を出た後、追いかけてきた店員(実は植野)は、将也に猫ポーチを渡そうとしますが、手が滑って落としてしまいます。
その落とした猫ポーチを拾ったのは、将也ではなくて永束でした。
ここでポイントは、永束は右手で猫ポーチを拾っているということです。
そして次のページ「ほら将也、良かったな」と言っているページでは、左手で猫ポーチを渡しています。
つまりここで永束が将也に渡しているのは、もともと永束が受け取った猫ポーチで、店員(実は植野)が渡そうとした猫ポーチは、結果的に将也ではなく永束の手元に残った、ということがわかります。
これでお分かりですね。
店員(実は植野)は、猫ポーチに「ずっと好きでした」という手紙を入れて、将也に渡そうとした、ところがその猫ポーチを落としてしなって永束に拾われ、しかも入れ替えられてしまうというアクシデントがあったために、将也ではなく永束が手紙を受け取ってしまったわけです。
まあ、これが永束にとっては悲劇のはじまりでしたね・・・(笑)
「ずっと好きでした」のカードを初めて見るのが使用者の硝子になるわけですから、将也から硝子へのメッセージのような構図になってしまいます。
永束グッジョブ