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2014年11月06日

第60話を読んで、「この先の予測」を修正する(4)

第60話を受けて、ちょっとストレートに解決されなさそうになってきた「将也の進路」という伏線が同回収されるかを予想しています。

4つの想定されるパターンのうち、最初の2つはここまでのエントリで触れました。

3つめのパターンとして予想するのは、将也の進路について具体的に固まらないままエンディングを迎えてしまう、という展開です。

個人的にはそうはなってほしくないようにも思うのですが、作者が以前のインタビューで語っていた「打ち切りかと思われてしまうかもしれないエンディング」の「打ち切りかもしれない」の部分が、まさかの「将也の進路が決まらない」のところで実現してしまう、というのもありえなくはないのがこの作品の怖いところです(笑)。

もし将来が決まらないエンドの場合、真柴と同じように将也は「とりあえず地元の大学」というコースを選択することになるのではないかと思います。
そして「まだ自分は何者なのか分からないけれど、いま自分にできることは硝子を安心させて東京に送り出すことだ」ということだけ決意をして、

・石田母を守る(石田家唯一の男性として家を守る)
・結絃を守る(勉強をこれからもずっと見てやる)
・西宮家を守る(結絃の心の支えになることで家庭の絆を陰ながら支える)


みたいな感じで、自分の大切なものを守りながら、地元でゆっくりと自分の将来を考えよう、ということを「決断」する、というエンドです。

このパターンの場合、ほんとにこれだけで終わったら「打ち切り風」というより「投げっぱなし」になってしまうので、第62話の最後では恐らく時間が飛んで、東京から戻ってヘアメイクイシダで石田母と一緒に働く硝子、そこへ帰ってくる(平凡な)サラリーマンになった将也、そして3本のプランターピックが刺さったプランターの向こうに、将也と硝子以外にもう1人の赤ちゃんのシルエットが…みたいな感じで、「最後はみんなが収まるべき鞘に収まった」ということが描かれるんじゃないだろうか、と思います。


そして4つめのパターン、これが一番展開としては「厳しい」ものになりますが、第60話で石田母や川井がすすめたように、「はっきりした目的はないけれども硝子と一緒に上京する」というパターンの可能性も残ってはいると思います。

ただ、このパターン、目的を持たずに地元に残るパターン以上に「投げっぱなし」になってしまって話が展開できなくなってしまうんですよね。
第3のパターンと違って、地元で母親や西宮家を守る・支えることもできませんし、それこそ東京でも頑張っている硝子と対照的に目的もなく大学に通うだけの将也、みたいな構図になって、締まらないことこのうえありません。
そして、最後に時間を飛ばして将也と硝子が一緒になるエンディングを描くにしても、地元に戻ってくる必然性が薄れてしまいますし、じゃあ東京で幸せになった場合、残された両家は幸せなのか、というところが微妙にモヤモヤしてしまいますし、なんか全体的に「美しくない」んですよね。

でも、この「将也上京エンド」には実は伏線が張られています
既に前日のエントリでもご紹介したとおり、それは、今回の真柴−川井の恋愛バトルの中身です。
ここで、真柴は最終的に、「何よりも自分の好きな人を優先して人生の選択をする」という川井の選択を肯定しています
これが本当に「伏線」なら、将也は「何よりも硝子を優先して上京する」という結論を出してもおかしくありません。

第60話を受けての今後の予想の話題は、まだいろいろ残っていますのでそれはエントリを分けて考えていきたいと思います。
タグ:第61話 第60話
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第60話を読んで、「この先の予測」を修正する(3)

さて、第61話以降の展開をいくつかのパターンに分けて予想していますが、そのなかの1つとして、「このあと、進路決定に影響を与えるような追加のイベントが発生して、それによって将也の進路(おそらく教師)が決まる」という展開を考えています。

その「追加イベント」の1つの可能性としては、「竹内や喜多との再会」が考えられますが、もう1つ考えられるパターンとして、

将也が西宮母の発言を思い出す。

というものがありえそう
です。

思い起こしてみると、硝子の将来の夢形成に決定的な影響を与えたのは、実は石田母の言動でした
小学校当時、何もかも西宮母の言いなりにならざるを得なかった硝子は、石田母の理髪店で、もしかすると生まれて初めて、「自分の希望が伝わって、それが実現する」という経験をすることができました。
第51話で硝子が夢想した「理想の世界」の中でも、硝子は石田母がカットしたボブで登場したくらいで、硝子にとって「あの日」の経験は自分の将来の夢を決める決定的なものになったんだろうと思います。

「聲の形」らしく、その「硝子―石田母ライン」をリフレインするならば、将也の側は「将也―西宮母ライン」が将来の夢を決定付けることになります

そちらがわのラインで、将也の将来の夢を決定づけるような西宮母の言動があったかといえば…

ありました。
第2巻のラス前、第13話で、硝子のために尽くそうとする将也に対して、西宮母が言ったこの一言です。

西宮母「あのね あなたがどれだけあがこうと 幸せだったはずの 硝子の小学生時代は 戻ってこないから」


第2巻165ページ、第13話。

このあと、将也は佐原と硝子を再会させますが、そのときに将也の中でこの西宮母のせりふがリフレインしています。
そして、硝子の「小学生時代そのもの」は取り戻せなくても、当時自分が硝子から奪ったものを「いま」取り戻したいと、あがき続けることになります。
その「あがき」は、第7巻まできて、十分すぎるほどの結果を出したと言っていいですが、将也にはもう1つ、西宮母のことばに応える方法があります。

それは、自分が教師になって、第二、第三の硝子を生み出さないこと、同じような境遇の、これからの子どもたちに幸せな子ども時代を提供することです。

何らかのきっかけ(西宮母とまた話すことがある?)によって、かつての西宮母のせりふをまた思い出した将也が、「自分が教師になることで実現できることがある」と気づき、それによって教師を目指す、という流れも十分考えられます
posted by sora at 07:21 | Comment(0) | TrackBack(0) | 第7巻 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

第60話を読んで、「この先の予測」を修正する(2)

第60話は概ね予想通りの展開となりましたが、これまでの予想と比べて大きく違っていたのが、「将也が教師を目指す」というフラグが思ったほどはっきり立たなかったことです。

これをふまえ、この「将也の進路」という、残されている伏線のなかでは最大級のものについて、今後の展開を4つほど考えました。

まず1つめは、もともとの予想と同じ展開として、結絃の家庭教師を通じて、将也が教師になることに目覚める、という王道パターンです。

今週はあまりこのフラグが立った気がしませんでしたが、まだ2話あることを考えると、まだ時間はあります。
次週の第61話でも結絃は将也と勉強を続けていて、そのなかで結絃の成績が大きく伸びて結絃が感謝、将也もやりがいを感じて、さらに硝子がそれを見て安心して東京行きを決心する、そういったいいことがたくさん起こって、将也が「俺もみんなにこんなにいい影響を与えられるんだ」と感動し、教師になるという具体的なイメージがわいてくる、といった感じです。
そうなると、例えば真柴に相談して、「杭瀬大」の教育学部を目指してみるといった形で、将也の具体的な進路が固まってきます。

将也の夢も決まり、結絃の進学も見え、硝子も心おきなく東京に修業に行ける。
これだと、すごく手堅いエンディングが見えてきますね。

もう1つの予想は、1つめと似ているのですが、もう少しトリッキーな形として、結絃への家庭教師以外のイベントが追加発生して、それによって将也のなかで「教師になろう」という気持ちが固まる、というパターンです。

ここで想定している展開は、ざっと思いつくベースで2つあります。

1つは、喜多先生や竹内先生の再登場です。

実は硝子の転出・将也の卒業のあと、「きこえの教室」を設置したにも関わらず聴覚障害の生徒の受け入れ態勢に不備があったことに対して責任を感じた喜多と竹内は手話サークルに参加、そこで西宮祖母と出会って手話を一緒に学んでいた、といった話を、結絃から聞く(もしくは喜多先生などに偶然会って聞く)といった展開を想定しています。


第4巻148ページ、第31話。

それにより将也が「あのころは自分のことしか見えてなかったけど、実際には誰もがいろいろな問題を解決しようとそれぞれ頑張っているんだな」と知り、竹内や喜多を見直す(と同時に、「竹内がなぜ手話を知っているのか」という、回収されるのかされないのか分からない伏線をここで回収する)ことにより、将也が「俺は教師という仕事に少し興味がわいた」みたいな形で「教師フラグ」が立つ、といった形もあるんじゃないか、と思うわけです。

このパターンは、「竹内手話伏線」が回収できるところが魅力ですが、これまで徹底して「大人は問題を解決しない」というポリシーを守ってきたこの物語が、ここで最後に「大人に手助けさせる」展開になるというのは難しいのかもしれません。
posted by sora at 07:19 | Comment(0) | TrackBack(0) | 第7巻 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

第60話を読んで、「この先の予測」を修正する(1)

第60話は、予想通り、各自の進路の話になりました。
学校にいった将也が進路の話をみんなとするところも、ほぼ予想通りでした。

各自の進路については、恐らく真柴は教師という進路を保留にしてオープンスタンスで大学に進学するんじゃないか、と思っていたらそのとおりになりましたし、永束は映画の道へ、そして川井はもしかしたら真柴と同じ大学を狙うかも、といったあたりも順当でしたね。

さらに、結絃の写真がコンクールに入賞して、それをきっかけに結絃が登校を始め、成績が悪くて将也が勉強を教える、というところの予想も当たりました。

さすがに、エンディングに向けて物語が収束していくところなので、これまでとは違って予想も順当に当たる感じですが、それでも、微妙に予想からずれてきたところがあります

その最大のポイントといえば、

・どうも将也の教師フラグが立っていない。

というところです。

もともとの予想では、将也は結絃に勉強を教える過程で人にものを教えることの面白さや自身の特性に目覚め、教師を目指そうとするのではないか、と考えていました。
でも、第60話を見る限り、そこまでのフラグが立つ流れの上にあるようには見えないのです。

今回、結絃は確かに勉強を教えてもらいに将也の部屋に遊びに来ていましたが、どうも本当の目的は硝子の進路について互いの思いを確かめ合うためにやってきたように見えますし、将也もあまりがっつり教えるという感じではなくどちらかというと「自習室」のような感じになっていました


第60話、15ページ。

恐らく、結絃はしばらく将也のもとに通って予習・復習にはげむのだろうと思いますが、どうも今週の雰囲気からして、このままの流れの中で将也が「俺は教師を目指そう!」と「目覚める」ほどの強い印象を、この家庭教師の体験から得るとは考えにくい感じがするのです。

こうなると、この先の展開として、とりあえず4つほどのパターンが考えられます。

1つは、「来週フラグが立つ」、というパターン。

2つめは、より大きなイベントが発生して、教師フラグがしっかり回収される、というパターン。

3つめは、将也は特に目的を決められないままエンディングを迎える、というパターン。

4つめは、特に理由がないまま、とりあえず上京することを選択する、というパターンです。

タグ:第61話 第60話
posted by sora at 07:19 | Comment(2) | TrackBack(0) | 第7巻 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする