当ブログでは、いわゆる発売日前の「フライングのネタバレ」に関する話題は扱いません。フライングのネタバレとなるコメントはご遠慮ください。ご協力よろしくお願いします。(発売日後のネタバレはOKです。)

おすすめエントリ(最初はこちらからどうぞ)

2014年11月01日

第59話、「将也の約束」はまだ達成なかば(4)

さて、第43話で将也が誓った様々な約束のなかで、第59話で提示された「西宮を言い訳にしない」が、残り3話で解決されるという展開を予想しているわけですが、実際には3話丸ごと使われてしまうと困る部分がありますね。

なぜなら、

6)俺のこと どう思ってるか 聞いておけばよかった


第6巻17ページ、第43話。

7)ちなみに 俺はさ


第6巻17ページ、第43話。

この2つの「約束(というか、転落中に硝子とちゃんと話しておけばよかったと後悔した内容)」がまだクリアされていないからです。

要は、将也と硝子、お互いが相手への恋愛感情を率直に伝え合う、ということです。

個人的には、橋の上での「生きるのを手伝ってほしい」が、もはや告白どころかプロポーズに匹敵するくらいの破壊力のあるメッセージだったので、それを共有した2人にはもはや告白なんていうセレモニーは不要かと思っていました。
でも、第59話を見る限り、いまだ自分の気持ちに気づいていないかもしれない将也の天然ボケ(笑)を解消するためには、やはりちゃんと告白というイベントをこなす必要があるようです。

恐らくですが、残り3話は、将也が硝子の進路の希望を受け止めて、自分自身の進路もはっきりさせて、そのうえで硝子との間に「告白イベント」が発生する、といった流れになる(そしてそれ以外には大きなイベントは発生しない)のではないでしょうか。
そう考えると、配分のバランスとしては、

第60話:将也が引き続き硝子の進路についてどう受け止めればいいか模索する話。
そのなかで、自分の進路についても意識し始める。

第61話:将也が、自分の進路にも決着をつけ、同時に、硝子の進路についても「硝子を言い訳にせずに」しっかり話し合って、受け止める。
そして、「告白」があるとしたら、このタイミングでしょう。

第62話:大団円。将也と硝子の関係だけでなく、植野・佐原の進路や将也と植野の関係の決着、未来への展望などが描かれて完結。


といった感じになるのではないか、と予想します。
つまり、2)も6)も7)も、解決されるのは「第61話」になるのではないか、というのが、このエントリでのピンポイントな予想ということになります。

では、オーラスの第62話では何が描かれるのでしょうか?
このエントリの文脈で語るなら、それは、

将也がすべての約束を果たしたあとの世界

ではないか、と思います。

そして、第43話で約束したようなことがすべてできていなかった、第1巻で硝子と出会う直前の将也が描いていた絶望的な「未来予想図」と、第7巻ラストで描かれる、硝子と出会ったことによって描き変えられた「未来予想図」がきれいに対照されることになるのではないではないかと予想しています。
タグ:第59話 第43話
posted by sora at 08:25 | Comment(2) | TrackBack(0) | 第7巻 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

第59話、「将也の約束」はまだ達成なかば(3)

さて、第43話で将也が誓った「約束」の、第59話まででの達成の進捗をみると、このようになります。

1)嫌なことから逃げたりしません
2)西宮を言い訳にしません
3)みんなの顔 ちゃんと見ます
4)みんなの声も ちゃんと聞きます
5)ごめんな西宮 今さら遅いけど
6)俺のこと どう思ってるか 聞いておけばよかった
7)ちなみに 俺はさ


まだ残っているのは、2)、6)、7)ですね。
そして今回、第59話で問題となったのは、このうち2)であることは明らかです。

硝子を東京にひとりで行かせたくない、という想いは、硝子への恋愛感情、独占欲から出ていることは明らかなのに、将也は無意識のうちにその「正しい理由」を封印して、東京は怖いところだとか親が心配するとか心にもないことを言って、「硝子の選択が間違っている」という結論に強引に持っていこうとしました。

これは端的に、「西宮を言い訳にしている」状態だと言えます。
なぜなら、「自分の感情」こそが本当の原因なのに、「硝子の思慮の浅はかさ」が原因だと思い込んで、自分の主張を歪んだ形で正当化しているからです。

ですから、この第59話というのは「バッテン外し」(ちゃんと見る、ちゃんと聞く)における第56話のようなものだ、と思いたいところです。
つまり、将也が直面する課題が「提示」された(でも解決されていない)回なのだ、ということです。

そして、第56話で提示された「バッテン外し」の問題が、続く第57話で将也が課題を乗り越えて成功したように、今回、将也の「西宮を言い訳にして自分を正当化してしまう」という課題についても、それを乗り越え問題が解決される展開が、残る3話のなかで描かれることを予想し、また期待したいと思います。
「バッテン外し」のときは、硝子、永束、真柴をはじめとする映画メンバーが、「逃げてしまう将也」を追いかけて、「課題」の達成をサポートしてくれましたが、今回はたぶん全部自分ひとりでやらないといけません(もしかすると結絃、石田母が手伝ってくれそうな雰囲気もありますが、逆に「自分でやれ」と突き放している雰囲気もあります)。それだけ、難易度は上がっているでしょう。

そして、この課題をクリアするためには、将也は、まず「自分の本当の気持ち」に気づかなければならない、のでしょう。

硝子と橋で再会したときに、あれだけかっこよく硝子への「愛(と言ってしまっていい内容だったでしょう)」を語ることができた将也が、今回、自分のなかにある(恋愛感情ゆえの)独占欲のような感情に気づくことができなかったことは、ちょっと意外でした。
将也は、「みんなの声を聞く」ことに続いて「自分の率直な(汚いところもある)感情に向き合う」ことをやらなければならない段階にきているのだろうと思います。
そして、そんな自分の感情を受け止めることができて初めて、2)の「西宮を言い訳にしない」という課題がクリアされるのではないかと思います。
タグ:第43話 第59話
posted by sora at 08:24 | Comment(0) | TrackBack(0) | 第7巻 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

第59話、「将也の約束」はまだ達成なかば(2)

さて、第7巻がラストに向けて、「将也が第43話で誓った約束」を1つ1つ守って実行していくのだとすると、まずはその約束がどんなものであったのかを改めて確認する必要があるでしょう。

第43話を振り返ってみると、転落前に将也が誓った約束は、大きく次のようなことでした。

1)嫌なことから逃げたりしません

2)西宮を言い訳にしません


第6巻13ページ、第43話。

3)みんなの顔 ちゃんと見ます

4)みんなの声も ちゃんと聞きます


そして、約束とはちょっと違いますが、転落中の将也が硝子に対して思ったこと、伝えたかったこともいくつか描かれていました。

5)ごめんな西宮 今さら遅いけど

6)俺のこと どう思ってるか 聞いておけばよかった

7)ちなみに 俺はさ


これらを順にみていきたいと思います。

このなかで、現時点(第59話)ですでにクリアされたと評価できるものは、3)、4)、5)くらい、少し大目に見て1)が追加されるくらいでしょうか

5)については、「橋の上の奇跡」のときにはっきりと硝子に謝ることができました。


第54話、5ページ。

このときの将也はかっこよかったですね。

3)と4)については、文化祭回で、最初に学校に着いたときはヘタレてしまいましたが、その後映画メンバーと順に話し、その後クラスメートともちゃんと見てちゃんと聞いて、ネガティブな声からも逃げることなく、バッテンを外すことができました。


第57話、16〜17ページ。

このときの将也もかっこよかったですね。

そして1)については、上記3)、4)とも関連しますが、文化祭回で映画のあと「逃げ」てしまった後、しっかりみんなの前に出てバッテンを外すことができたこと、さらには第58話での島田との再会などを通じて、いちおう、自分にとって嫌なことがあっても逃げない気持ちを手に入れた、とは言えるんじゃないだろうか、と思います。

そうなると問題なのは、残っている2)、6)、7)ということになります。
posted by sora at 08:23 | Comment(0) | TrackBack(0) | 第7巻 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

第59話、「将也の約束」はまだ達成なかば(1)

第59話は、将也にとってはなかなか厳しい回となりました。
将也自身がまだ気づいていないようですが、将也が硝子の上京を感情的に反対してしまう理由として将也が語っているすべての理由は嘘で、本心では「硝子に自分のそばから離れて欲しくない」という感情、平たく言えば恋愛感情とかそこからくる独占欲が理由であることは明らかです。
無意識のうちに、将也は自分に(さらには硝子に)嘘をついていることになっていますね。

さて、これから将也は硝子の上京志望について、どういう選択と行動をとるのでしょうか?

「硝子が無謀なことを言うから」断固として反対するのでしょうか?

それとも、

「硝子がどうしても上京するというから」自分も進路を何とかみつくろって一緒に上京するのでしょうか?

これだとどちらも、自分の本当の気持ちに直接向き合わずに、硝子を言い訳にして硝子への独占欲のようなものを正当化してしまうことになります。

「硝子を言い訳にして」…?!

どこかで見たことばですね。


第6巻13ページ、第43話。

そうです、これですね。
第59話を読んで、こんな風にこの先の展開を予想してみると、あることに気づきます。

それは、

将也が第43話で転落前に誓った約束の遂行は、まだ途中までしか終わっていなかった!

ということです。

「橋の上の奇跡」で硝子と本音を語り合い、文化祭でバッテンを外したことで、将也の転落前の「約束」は、ひととおり実行されたのかな、という印象をもっていたのですが、第59話でまたも将也はヘタレてしまいました。
また同時に、今回のヘタレ具合によって、将也はまだ硝子への恋心をはっきり自覚しておらず、また硝子に伝えるべきことばとしても伝えられていなかったんだ、ということを改めて確認させられました。

それによって、「第43話でのもろもろの約束」は、すでに(第59話の段階で)すべてクリアされたということではなく、「まだクリア途中のものである」ということが分かってきました

言い換えると、第7巻における将也は、第43話で誓った約束を、ラストに向かって1つ1つ守って実現していき、ラストで全クリアとなるのではないでしょうか。
そういう意味では、やはり「聲の形」とは、他の誰でもない(硝子ですらない)、「将也の」物語なんだと改めて思います。
タグ:第59話 第43話
posted by sora at 08:22 | Comment(0) | TrackBack(0) | 第7巻 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする