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2014年09月25日

第54話、またまた新たな「なぜ知ってるのか」問題(3)

というわけで、石田家・西宮家で、ふたりを橋で見つけるまでの間にどのような展開があったかについて、私の予想は次のようになります。

1)夜中に目覚めた結絃が、硝子がいないことに気づいて、西宮母を起こす。
2)家のまわりを探しても見つからないので、行き先としてもっとも可能性がありそうな場所として、将也が入院する病院に向かう。
3)その頃、石田母のもとに病院から連絡が入り、将也が目覚めたがそのまま脱走してどこかに行ってしまったことを知る。
4)慌てて病院に向かう石田母が、病院の入り口辺りで西宮家を発見し、合流する。
5)両家の人間が、将也と硝子がふたりとも行方不明になっていることを知り、捜索開始。
6)橋でふたりを発見する。


この流れを想定することで、ふたりを捜索中の石田母が結絃から「ふたりがいつも会っていた場所は『橋』だよ」と聞かされて、そこに行ったら案の定ふたりがいたことで「やっぱここにいた」と発言する、という流れが一応想定できます。

でも、これでもまだ、ちょっと不思議な点が残るのです。

2人を見つけたとき、石田母が「やっぱここにいた」と言った一方で、結絃は「おお」と言っています。


第54話、18ページ。

もし、結絃が「橋」情報を石田母に伝えて、石田母がそれを受動的に聞いて「そうなんだ、じゃあ橋にいるのかも」と思って探しに向かったのだとしたら、せりふが逆になるのではないでしょうか?

石田母の「やっぱここにいた」には、単に結絃から情報を受動的に聞いて探していたと想定したよりも、もっと強い「確信」のようなものが感じられます。

ここで私は、石田母が「具体的な場所は分からないけれども、会っている場所の『条件』には確信がある」と考えて、受動的にではなく、能動的に結絃に聞いたのだ、と考えます。

どう聞いたのかといえば、

「4月15日に、ふたりが最初に再会した場所はどこなの?」

石田母はそう結絃に聞いたのではないか
、と思うのです。

石田母は、4月15日に、将也が「自殺するつもりで」硝子に会いにいったことを知っています。
そして、その出会いが将也の何かを変え、将也が自殺を思いとどまったことも知っているわけです。

いっぽう、今回は硝子が「自殺を試み」、将也がそれを止めて代わりに転落するという事件が起こりました。
そのような状況下で、目覚めた将也が、ふたたび硝子と「再会」するためにさまよい出かけていくのは、「4月15日に将也が硝子と出会った場所」に間違いない、と、石田母は確信していたのではないかと思うのです。

そしてその場所を結絃に聞き、それがあの「橋」であると聞かされます(厳密には手話サークルですが、深夜の捜索ということも考えれば、夜でもアクセス可能な「橋」と答えるのはまあ自然でしょう)。

それを聞いて、石田母は結絃に「じゃあ絶対にその橋にいるはずだから、そこに行ってみよう」と西宮家の2人に提案したのではないでしょうか。
そして実際にそこに2人がいることを発見して、結絃は「おお(ほんとにおばさんの言ったとおりここにいたよ)」と驚き、石田母は逆に「やっぱここにいた!」と言ったんだ、と考えるとすべてがつながります。

というわけで、第54話で新たに生まれた「なぜ知ってるのか問題」は、いちおう、第54話の中で解決できました。
これが「正解」ではないかもしれませんが、その場合はこのあとの展開で「種明かし」があるかもしれませんね。
タグ:第54話
posted by sora at 07:42 | Comment(4) | TrackBack(0) | 第7巻 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

第54話、またまた新たな「なぜ知ってるのか」問題(2)

さて、今回、石田母は西宮母と結絃と一緒に、3人で将也の捜索を行っていましたが、そうなるとまず考えるべきは、

この両家は、どうやって合流したのか?

ということでしょう。

実はこの両家は、将也と硝子を外して考えると、「連絡網」はかなり貧弱です。
改めて、病院・石田家・西宮家(将也と硝子を除く)で確実に連絡先が繋がっているところを考えてみると、

結絃→石田家の自宅の電話(第44話で結絃が「石田宅に電話」した話を石田母にしている)

西宮家→石田家の自宅(物理的に家の場所を知っている、という意味)

石田母←→病院


の3つだけしかなさそうです。
病院からは、緊急の連絡が入る可能性があるので、石田母は携帯電話の連絡先を教えていると思われます。

こうして見るとわかるとおり、石田母は、西宮家に連絡をとる手段を持っていないのです。
石田母は西宮家の場所も知りませんし、電話番号も知らないんですね。

ですから、考えられるパターンとしては、

1)硝子失踪の連絡が西宮家から石田家に入って、合流したところに病院から将也失踪の連絡が入った。

2)硝子失踪に気づいた西宮家が、思い当たる行き先として病院に向かい、一方病院から将也失踪の連絡を受けた石田母も病院に向かい、結果、病院で両家が出会った。


のどちらかだろうと思います。

最初に病院から連絡が入った場合、石田母は車で病院に向かってしまうでしょうから、自宅の場所と自宅の電話番号しか知らない西宮家は、石田母と連絡がとれなくなります。
ですからこのパターンの場合、自動的に2)しかありえないということになります。

一方、もしも病院からの一報の前に両家が連絡をとりあうパターンだとすれば、それは「西宮家から石田家」という方向で電話か直接訪問がある、という(第2巻の硝子失踪事件のときとそっくりな)形しか考えられないことになります。

そして、この2つを比較して考えてみると、1)というのはちょっと考えにくいことが分かります。
というのも、深夜に硝子がいなくなっていると気づいたとき、西宮家がいきなり石田宅に連絡をとる、というのは、今回に限っては非常に不自然だからです。
将也は入院中で、自宅にはいません。
ですから、硝子が夜中にふらふら出ていった理由が、ほぼ確実に「将也」だろうと想像したとしても、西宮家の人間が、行き先として病院を想定しこそすれ、「将也の自宅」を考えることはほとんどありえないわけです。
ましてや深夜ですから、西宮家の人間は、石田宅に連絡をとってたたき起こすよりは、まずは病院に硝子が行っていないかを探りにいく、という行動を選択するでしょう。

そう考えると、自然な展開は2)である、ということが結論づけられます。

次エントリで、これらを踏まえて「両家がどうやって合流したか」を予想したうえで、今回の「なぜ知ってるのか問題」を解決していこうと思います。
タグ:第54話
posted by sora at 07:41 | Comment(2) | TrackBack(0) | 第7巻 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

第54話、またまた新たな「なぜ知ってるのか」問題(1)

さて、第54話は第53話から場面変わらず、そのまま将也と硝子の会話が続き、会話が一段落したところで(もう少し時間があれば将也の告白が見れそうでしたが…(笑))、石田家・西宮家に見つかる、という、第53話からの流れということでいえばある意味非常にオーソドックスな展開となりました。

ところが、やはりこの展開でも、ひとつ大きな「謎」が生まれています。
それは、

なぜ石田母は「橋」を知っているのか?

という点です。

今回、石田母は橋の上にいる二人をみつけたときに「やっぱここにいた」と発言しています。


第54話、18ページ。

この発言を聞く限り、石田母は以前から二人がこの橋で会っていたことを知っていて、今回二人を橋の上で見つけたのも「想定どおり」と考えていた、ということになります。

でも、それは実はおかしいのです。

石田母は、おそらく将也と硝子がどんな風に会っているか(もちろんどこで会っているかも含めて)知らなかったはずです。
石田母が、高校生になってからの硝子のことを知ったり、会ったりした場面というと、

1)第2巻での、硝子失踪事件のとき。
このとき、石田母は、将也が手話を覚え、硝子と再会していることを知ります。
遠目にですが、車の中から硝子の姿も見ていると思われます。
ちなみにこのときの「現場」は、今回の「橋」のすぐ近くではありますが、石田母がそのことを知るチャンスはなかっただろうと思います。

2)第3巻での、猫ポーチの話題のとき。
このとき石田母は、将也が硝子に恋愛感情を抱いていることと、1)の後も硝子との交際が続いていることを察したでしょう。
ですが、このときの会話は将也の自宅でなされているだけなので、具体的に「二人がどんな風に会っているか」はまったくわからないはずです。

3)第5巻での、花火大会のとき。
このとき石田母は、将也が西宮一家と花火大会にいくことを将也から知らされています。
1)のときに、将也が西宮母から厳しく叱責されているのを石田母も現場で見ていますから、西宮母を含む西宮家全員から信頼されるところまでこぎつけた将也のことを心強く思っていたに違いありません。
ところが、将也転落で大ケガという結果になったわけですから、石田母のショックは大きかったでしょう。

4)第44話、病院の廊下で見せられた結絃のカメラ動画。
硝子が飛び降り、将也がそれを救出しようとして代わりに転落してしまう動画に、飛び降り前の硝子の姿が映っていたはずです。

5)第49話、病院のロビーで硝子と遭遇。
このとき初めて、硝子と石田母が、お互いに相手が誰であるかが分かる形で出会います。
が、このときは石田母が会話を拒絶してすぐに去ってしまいます。

これで全部だと思います。

あと、将也は硝子のことを母親にほとんど語っていないでしょうし、たまに家にくる結絃とも、硝子のことを話したりといったことはなかったでしょう。

つまり、石田母には、「将也は硝子といつもあの『橋』で会っていた」という情報が手にはいるチャンスが、どう考えても見当たらないのです。

あえていうなら、2巻の硝子失踪事件のとき、石田母がかけつけた場所は「橋の近く」ではありますが、あくまでそこは「失踪した硝子が見つかった場所」にすぎず、しかもその場所は「橋そのもの」ではありません。
やはり、それだけで「二人が会っていた場所=橋」と石田母が考えるほどの材料となるとは考えにくいです。

ですから、そこだけをシンプルに考えると、石田母が「橋」のことを知っているはずがない、ということで、例によって「なぜ知ってるのか問題」が生まれてしまうことになります。

ちなみに、以前も「なぜ知ってるのか問題」というのがありました。
第44話で、硝子の自殺の詳細が伝わっていなかったはずの植野が、病院に着く前からそのことを知っていたとしか思えない行動をとったことから出てきた疑問でしたが、この件については、実は転落した将也を救出したのは島田と広瀬で情報が広瀬から先に伝わっていたという「謎解き」が後でしっかり提供されて、矛盾は解消しました。

そして今回の「なぜ知ってるのか問題」は、大きな破綻なく解決できそうです。
しかも今回は、「ヒント」がすでに第54話のなかに含まれていて、謎解きは比較的容易であるように思います。

そのヒントとは、

・石田母が、西宮家と一緒に捜索に来ている。

ということです。

まあ、簡単にいうと「石田母は将也捜索中に、結絃から橋のことを聞いていた」というのが「答え」になりそうだ、というのが「読み解きの解」になりますが、考察していくともう少し深いところまでいけそうなので、そこはエントリを分けて書いていきたいと思います。
タグ:第54話
posted by sora at 07:39 | Comment(0) | TrackBack(0) | 第7巻 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

やはり7巻は53話から?&今後のサブタイ予想

コネタ系のエントリです。
さて、今回、第54話を読んで、気づくことがあります。

それは、

どうやら第7巻はサブタイ縛りで遊んでいる?

ということです。

第53話と第54話のサブタイは、

第53話:橋へ
第54話:君へ


となっていて、どちらも「〜へ」という名前になっています


第53話、1ページ。


第54話、2ページ。

どちらも、率直にいって「微妙に不自然(笑)」です。

それでもこのサブタイになっているということは、予想として、作者は第7巻はすべてのサブタイを「〜へ」で固定するつもりなんじゃないか?と思ったりするわけです。

まあ、次号でいきなり崩れて予想が外れる可能性も十分ありますが(笑)、もし本当に第7巻が「〜へ」縛りになっているとすると、まず確定するのが、

第7巻は前回の第53話から。

という残念な?結論です。
まあ、Amazonの第6巻のページ数は192となっていて第53話が入るページ数ではないですし、話のつながり方からも第53話は第7巻の可能性が濃厚な感じの展開になっているので、まあこれは仕方ないですね。


聲の形 第6巻
大今良時
講談社コミックス

そしてもう1つは、「ここから先のサブタイも結構予想が当てられるのでは?」ということです。

というわけで、今後、最終話である第62話までに出てきそうな「〜へ」のサブタイを並べておきたいと思います。
さて、どれか当たるでしょうか?(笑)

みんなへ
友達へ
夢へ
笑顔へ
明日へ
未来へ
希望へ
過去へ
追憶へ
命へ
涙へ
悲しみへ
あの頃の日々へ
かつての俺へ
それぞれの道へ
当たり前の毎日へ


もしかすると、単なる「〜へ」縛りだけじゃなくて、より厳しい「1単語+『へ』」縛りになってる可能性もあるので、その場合は上記の前半のものだけになりますね。
タグ:第53話 第54話
posted by sora at 07:27 | Comment(2) | TrackBack(0) | 第7巻 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする