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2014年09月18日

ますます分からなくなる、第6巻収録はどこまで?

さて、第53話はまさに「奇跡」としか呼べない展開でしたが、この展開だと気になってくるのが、

第53話は第7巻の冒頭より第6巻のラストのほうがふさわしいのでは?

というポイントです。




第53話は、第51話から続いている、「硝子の深夜の暴走(?)」の連続した物語の終結部分に見えますし、第53話の将也の夢と第51話の硝子の夢も対応しています。

さらに、第6巻の冒頭、第43話で「離れ離れ」になった二人が、第52話だとまだ「再会」しておらず、第53話でようやく再会しているところを見ても、どちらかというと第6巻は第53話まで収録したほうが、ずっと収まりがいいように見えます。

話数の構造的にも、そのほうが美しいという部分があって、第53話まで収録すると、6巻で非常に重要なファクターとなっている「視点」の構造が前後対称(シンメトリー)になります

第43話:将也視点
第44話:「西宮」結絃視点
第45話:「西宮」結絃視点
第46話:サブキャラ視点
第47話:サブキャラ視点
第48話:サブキャラ視点
第49話:サブキャラ視点
第50話:サブキャラ視点
第51話:「西宮」硝子視点
第52話:「西宮」硝子視点
第53話:将也視点


さらに、もしも第53話まで収録されるのなら、ほぼ確実に、

第6巻の表紙は、再会したときの(お互いユーレイ姿の)橋の2人

で確定でしょうから、ここも美しく決まります。(横向きでしっかり互いの方を向くデザインにすれば、「第7巻で抱き合う」の表紙伏線もひけるかもしれません)


超やっつけ・第53話まで収録した場合の第6巻表紙イメージ(妄想)。
第53話、17ページより、コマ上部にロゴと6の数字を入れる加工のみ行なっています。

ということで、第53話の内容をふまえると、第6巻は第53話まで収録される可能性が出てきたのではないか、という期待が高まります。

ちなみに第53話まで収録すると、基本毎回18ページで11話ですから、18×11=198ページ、目次とか巻末の記載・次回予告等で最低4ページ必要なので、最低でも202ページ。恐らく16の倍数で作ってくると思われるので、実際のページ数は208ページ(いつもより16ページ多くなります)。6ページほど、何か設定資料等が入ってくるかもしれませんね。

そして、もしそうだとすると、最終話で32ページとか48ページとか、大幅なボリューム増も期待できますから、ここはぜひ第6巻に第53話まで収録してもらいたいですね!

…いや、もちろん、第53話から第7巻が始まる展開でも、最終巻としての将也&硝子の物語のオープニングとしてふさわしいですし、さすがに第6巻発売日がもう近すぎるので、「第53話から第7巻」の可能性のほうが高いとは思うのですが、「願望」として書いてみました
タグ:第53話
posted by sora at 07:21 | Comment(3) | TrackBack(0) | 第6巻 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

第53話までで、第2巻前半のリフレインが完成している?(2)

さて、前エントリを受けつつ、第53話の「橋での奇跡の再会」で、将也−硝子ラインについて、第2巻前半のリフレインが完成したように見える、という話を書いてみたいと思います。

まず、第2巻での再会〜2回目の橋での再会までの流れは、こうなっています。

1)将也が硝子に対して犯した過ち(硝子へのいじめ)がスタート地点。
2)にも関わらず、硝子は将也を見捨てず、腕をつかんでくれた。
3)それによって、将也は自殺することを免れた。
4)その後、将也は硝子に会いに行こうとするが、「お前は会っちゃダメだろ」と批判されて、会えない。
5)将也自身も、自分に硝子と会う資格があるのかを自問する。
6)会えない期間が2週間続く。
7)将也が橋にいるところに、硝子がやってきて劇的な再会。
8)将也と硝子が「同じこと考えていた」ことを知る。


一方、今回、第5巻ラスト〜第53話での橋での出会いまでの流れは、こうなってます。

1)硝子が将也に対して犯した過ち(将也を振り切って自殺を決行)がスタート地点。
2)にも関わらず、将也は硝子を見捨てず、腕をつかんでくれた。
3)それによって、硝子は自殺することを免れた。
4)その後、硝子は将也に会いに行こうとするが、「お前は会っちゃダメだろ」と批判されて、会えない。
5)硝子自身も、自分に将也と会う資格があるのかを自問する。
6)会えない期間が2週間続く。
7)硝子が橋にいるところに、将也がやってきて劇的な再会。
8)硝子と将也が「同じ夢を見ていた」ことが示されている。


将也と硝子を入れ替えて、まったく同じ展開になっている(もちろん、意識的に合うように調整して並べていますが、それにしてもそっくり)ことが分かります。

第42話のラスト、将也は硝子の腕をがっちりとつかむことで、硝子の自殺を阻止します。
これは、第2巻の冒頭で、硝子が将也の差し出した手をつかむことで、自殺しようとしていた将也に生きる選択をさせたことと対応します。

そして、その後、第2巻では将也は手話サークルを繰り返し訪れますが、その都度結絃に妨害されて、「そこにいることは分かっている」のに、硝子に会うことができません。
将也自身も、「自分が硝子を傷つけた人間である」という自責の念があるために、硝子に会う資格があるのだろうかと自問を繰り返します。


第2巻63ページ、第8話。

一方、第6巻でも、硝子は将也に会おうと病室を繰り返し訪れますが、その都度植野に妨害されて、やはりそこにいることが分かっている将也と会うことができません。
硝子自身も、「自分が将也を傷つけた人間である」という自責の念にかられて、将也に会う資格があるかどうか悩みます。(こちらでは、植野が「病室に入る資格」について語るシーンもありました。)


第46話、4ページ。

ここで、第6巻では「硝子が映画の仲間を再結集させる」という別のイベントが挿入されますが、これは第2巻ではこの位置ではなく、第3巻の佐原・植野イベントに相当すると考えられますから、前エントリでも触れたとおり、ここで物語のリフレインが2重の入れ子構造になっていることが分かります。

さて、そうこうしているうちに、第2巻でも第6巻でも、およそ2週間の時間が流れます。
第2巻では、将也は手話サークルへの訪問を再度チャレンジしますが、改めて結絃に阻まれて会えず、第6巻では、硝子はいてもたってもいられずに深夜に「橋」を訪れますが、やはり当然ながら将也には会えません。

ところがそこに、第2巻では手話サークルから将也を追いかけて追いついた硝子が現れ、ちょうど「橋」の上で劇的な再会となります。
第53話では、病室から硝子を探して脱走した将也が現れ、ちょうど「橋」の上で劇的な(奇跡の)再会となります。

そして、第2巻で「橋の上で2週間ぶりに会えた」将也と硝子の会話では、2人が同じことを考えていた、という内容が印象的ですが、第51話から53話の展開もまた、2人が再会前に同じことを夢見て、同じ場面を「見て」いたことが非常に印象的になるよう構成されています。

こうやってみてみると、実に美しいリフレインの構造になっている事がわかりますね。

第53話での再会の場所が「橋」になっているのは、率直なところ物語の運びとしてはかなり強引な印象も残りますが、このリフレインの構造をしっかり締めて、将也と硝子が「ループする物語を時間をずらして生きている」ことを描写するために、作者がどうしてもこだわりたかった部分だったのかな、と思います。
タグ:第53話 第09話
posted by sora at 07:19 | Comment(0) | TrackBack(0) | 第7巻 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

第53話までで、第2巻前半のリフレインが完成している?(1)

第53話は、まさかの「将也と硝子が同じ夢を見ていた」+「将也と硝子が深夜に橋で劇的な再会」という、想像を超えた奇跡が起こりまくりという異例の回となりました。

…と書くと、第53話がこれまでの構成から逸脱した回のように思えるのですが、よくよく読み返してみると、実は第53話は、第42話から続く、「第2巻のリフレイン」という構造を美しく決めた回だったことに気づきます。

もう少し詳しくいうと、第42話〜第53話のなかに、2つの「リフレインする物語」が、入れ子構造のように組み込まれているように読み取れるのです。

リフレイン構造1:結絃視点を含む各自視点回

第2巻後半から第3巻の、「過ちを批判されながらも、かつての仲間を集める話」を、

 第2〜3巻:過ちを批判する人:結絃、批判される人:将也、かつての仲間を集める人:将也

 第6巻:過ちを批判する人:植野、批判される人:硝子、かつての仲間を集める人:硝子


というメンバー差し替えでリフレインする構造になっている。


リフレイン構図2:将也視点回と硝子視点回

第2巻前半の、将也と硝子が最初に再会してから、次に(2週間後に)もう一度会うまでの展開を、

 第2巻:将也が硝子に会いに行く。

 第42話〜第53話:硝子が将也に会いに行く。


というメンバー差し替えでリフレインする構造になっている。


このうち、第53話によって描かれかたがはっきりしたのは、「リフレイン構造2」のほうになりますので、次のエントリではその第2のリフレイン構造について考えてみたいと思います。
タグ:第53話 第09話
posted by sora at 07:18 | Comment(0) | TrackBack(0) | 第7巻 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする