2014年09月11日

第6巻の表紙を予想する

さて、第6巻の最終話といわれている第52話で、ついに硝子と将也は出会いませんでした
これまで、各巻の最後では必ず二人一緒のイベントが発生していた「定例」を外してのこの展開は、ちょっと驚きです。

ともあれ、これでがぜん難しくなったのが、

コミック第6巻の表紙予想

です。



聲の形 第6巻

皆さんご存じのとおり、これまで、コミックの表紙は1巻から5巻まですべて、将也と硝子の立ち絵でのツーショットでした。




でも今回、2人一緒の場面は冒頭の第43話にしかなく、この回は飛び降りた硝子を将也が引き上げ、代わりに将也が転落するということで、二人同時に地面に足がついている場面がありません

さらに、コミック派の読者に対して、できるだけ表紙でネタバレしない、という配慮も働くと思います。

また、1巻から5巻まで表紙を並べると、次の2つの「傾向」が見てとれますが、これらの傾向が6巻でも維持されるかどうかも「見所」です。

・硝子がだんだん将也のほうを向いていっている。
・将也の腕がだんだん高く上がっていっている。


これらを総合すると、どんな「予想」になるでしょうか。
いくつか、考えているものをあげておきたいと思います。

1)二人とも表紙に登場しない。(つまり背景だけの表紙)

2)硝子だけが表紙に登場する。見た目は例の将也っぽい服を着たユーレイ硝子。

3)将也だけが表紙に登場する。静かに眠る姿を上から映したような映像?

4)将也と硝子以外の、橋メンバーがずらりと並ぶ異例の表紙に。

5)将也を除く、硝子+橋メンバーがずらりと並ぶ表紙に。

6)第43話をベースに、上下逆さまの将也と涙ながらに手を伸ばす硝子。

7)第51話をベースに、橋の上で、再会時の笑顔の将也と涙ながらにその手を握る冬服の硝子。

8)第51話をベースに、橋の上で、去っていこうとする小学生将也と再会時の冬服の硝子。

9)「鯉」つながりで第43話と第52話をブレンド。背景は川の中っぽい感じで、眠るように目を閉じる(転落時の)将也と鯉、号泣して涙を流す(第52話の)硝子と鯉。

10)「鯉」つながりでも、9)だとネタバレになってしまうので微妙に変えて、背景は川の中っぽい感じで、眠るように目を閉じる(転落時の)将也と鯉、眠って涙を流している(将也夢枕時の第51話の)硝子と鯉。


まず、第6巻は「将也がいない」という世界における各自視点回の集大成、というイメージなので、ここであえてこれまでのパターンを破って4)あたりがきてもおかしくないんじゃないか、と思っています。
これなら、ネタバレにもならないですしね。
5)も考えられるんですが、こちらはちょっとネタばれしてしまうので、4)のほうがありえそうかな、と思っています。

もし、どうしても「将也+硝子」のパターンを維持するなら、7)みたいな、コミック派の人が表紙をみても「意味がわからない」絵をもってくることで、ネタばれを防ぐんじゃないかな、と思ったりしています。

あとは、第6巻の最初と最後で登場する「キーマン(人じゃないですが)」である「鯉」に着目して、9)や10)みたいな表紙もあり得るんじゃないかと予想しています。

というわけで、私の予想は4)か7)か10)、ということにしておきたいと思います。

個人的には、第6巻は「鯉」がものすごく重要な役割を演じているので、6巻の表紙も、(デートごっこのときのカラーページのように)表紙のなかを鯉が泳いでいるような不思議な背景になったらいいなあ、と思ったりしています。(つまり、10が個人的には一番好み、ということです(笑))
posted by sora at 07:06| Comment(7) | TrackBack(0) | 第6巻 | 更新情報をチェックする

コミック第6巻は「鯉の形」なのか?

今回、第52話は、単行本第6巻のラストである可能性が高いですが、そうすると、第6巻は第43話から始まり、第52話で終わる10話構成ということになります。

それで、気がつくことが1つあって、

第43話にも、第52話にも、最も重要なシーンで鯉が登場している。

ということです。

第43話では、将也が川に転落した最後のシーンで、川底で気を失っていく将也の周りを、鯉が悠然と泳いでいました。


第43話、16~17ページ。

第52話では、最後に硝子が感情を爆発させて橋の真ん中で号泣したあとのシーンで、硝子が川に落とした涙の下を鯉が泳いでいて、それが何かのサインになったように、次のページで病室の将也が目覚めました。


第52話、15ページ。

以前から触れているとおり、このまんがにおける「鯉」は、硝子と将也の「罪」と「罰」と「贖罪」に関係する、あらゆる場面に登場しています
ちょっと抽象的になりますが、鯉は、このまんがにおける、ある種の「神」として描かれていると思っています。
このまんがにおける「罪」は、それと向き合い「贖罪」を果たさない限り、どこまで逃げても「罰」を受け続ける、という「インガオーホー」の理に支配されています。その「インガオーホーの理」を見守り、司っているのが、「鯉」なのではないかな、と思うのです。

そういう意味で、第6巻の最初と最後に「鯉」が出てくる場面を振り返ると、私は、第6巻は、将也と硝子の「罪」への「贖罪」が共に成り、ふたりが過去から卒業して一緒に前に進んでいくための基点がようやくできあがった巻になっているのではないか、と感じています。

まず将也は、島田らのいじめと孤立、橋メンバーの崩壊、硝子の自殺決行と、延々と続いてきた「硝子いじめという罪」への「罰」が、身を呈して硝子を救出するという「贖罪」によってようやく終わりをとげたのだ、と思います。
これが第6巻の1話目、第43話です。

一方、硝子は、かつて自分が「諦めたもの」を取り戻すことに献身してくれる将也という存在を、自身のネガティブな思考にあらがえずに自ら切り捨て、死を選ぶという「罪」を犯してしまいました。
それに対して、「もっとも大切な人が自分のせいで大ケガをして昏睡し、会うこともできない、自殺することもできない」という重い「罰」を受けた硝子は、第6巻全体を使って、自らの感情を一切封印しつつ、将也も硝子と共に手にいれたいと願っていた「壊れてしまったかつての関係」を取り戻すことで、「贖罪」が成り、将也はついに目覚めました。
これが第6巻の最終話、第52話です。

そして、今回「鯉」は、将也、硝子、それぞれの「贖罪」の場面に登場し、その「贖罪」の行いをじっと見つめています。
将也が島田らにすぐ引き上げられて一命をとりとめたこと、硝子の号泣の瞬間に将也が昏睡から目覚めたこと、これらはいずれも「鯉」がふたりの「贖罪」をみとめ、「インガオーホー」のループからふたりを抜け出させたことを示しているように思います。

「聲の形」の物語は、第5巻のラストで悲劇的な展開を示しますが、第6巻はそのどん底から「救われる」巻であり、その「救い」の中心に「鯉」がいます。

過去の呪縛から解放されて、未来に向かっていける場所にようやく到達した二人が、残りあと1巻分でどんな物語を描いていくのか、7巻でのエンディングへの展開がとても楽しみですね。
タグ:第52話 第43話
posted by sora at 07:05| Comment(7) | TrackBack(0) | 第6巻 | 更新情報をチェックする