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2014年09月07日

永束と硝子の相性がかなりいい件

当たり前に進行していて気がつきにくいですが、第51話では、将也の転落事故をへて、成長した永束が描かれています

硝子から植野を呼んでこれなかったことを謝罪されたときも、植野が苦手だという個人的感情をおさえて、硝子をねぎらいつつ、「植野さんに 衣装をデザインして良かったって思わせる位 いい作品を作ろう」と、むしろ植野を立てるような発言をしています


第51話、7ページ。

以前の永束からは、考えられないようなせりふです。

また、もう1つの驚きは、永束が「マイ筆談ノート」をもって硝子と会話をしている、ということです。
まあ、これは映画の「カンペ」なのかもしれませんが、それでも、手元にあるノートを当たり前に駆使して筆談をする永束は、硝子とのコミュニケーションスキルは相当高いと言っていいと思います。

思えば、第46話の永束視点回でも、永束は非常にうまく筆談ノートを使いこなし、硝子から心に秘めた本音を引き出し、映画再開への決意を共にしただけでなく、そのやりとりは真柴をも動かしました。


第46話、11ページ。

これだけでも、永束は「聲の形」ワールドのなかでもトップクラスの「硝子との相性がいい人物」だと言えますが、その片鱗はもっと前から見えていました。

例えば、佐原と再会直後のグループデートでのカラオケで、将也と佐原がやりとりしている後ろで、硝子と永束がちゃっかり部屋選びをしていたりします


第3巻50ページ、第17話。

また、遊園地でも、当たり前のように硝子となじんで遊んでいるシーンが見られます。


第4巻50ページ、第26話。

永束は友達との距離感が近すぎることのある「ウザいキャラ」として描かれていますが、逆にそれくらいだからこそ、筆談という「ひと手間」かかるコミュニケーションでも面倒臭がらずに続けられる、ということがあるのかもしれません。

でも、残念ながら、硝子には将也がいるので、せっかくの相性のよさも、どこまでいっても「友達どまり」ではあるのでしょうね…。

うんこ頭に、需要はあるのでしょうか?


第3巻103ページ、第21話。
posted by sora at 08:23 | Comment(4) | TrackBack(0) | 第6巻 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

第51話・定例 伏線回収ウォッチング

第51話では、ついに「硝子視点」が解禁されました。
下記リストでは回収された伏線は意外に少なめですが、ある意味最大の謎だった「硝子が何を考えて生きてきたのか」が判明する、そういう意味では非常に大きな伏線が回収された回だったと言えるように思います。

1)特A級
1a)硝子の将也への恋心は届くのか。将也の硝子への恋心は自覚され届くのか。 → 第51話で硝子は将也への想いを改めて自覚しました。第52話に期待。
1b)将也、硝子双方が持つ自己嫌悪は克服されるのか。
1c)島田の中学での将也迫害の理由、島田が将也に考えている(いた)こと → まだ明確ではありませんが、島田が将也に腹を立てていたことは第50話で示されました。
1d)小学校時代の硝子がなぜ将也と友達になろうとしたか
1e)硝子が自殺を決意するに至る(小学校からの)心情的経緯 →44話の手紙と45話の結絃の回想で語られました
1f)橋メンバーとの和解。誰と和解し、誰と和解しないのか。→ 硝子ー永束ー佐原ー真柴の人間関係が再構築され、川井とは距離が示されました。島田とのつながりもでてきました。
1g)将也がクラスメート全般につけている×は外れるのか
1h)硝子が「諦めていたもの」とは何だったのか → 第51話で「障害がなければ当たり前に得られただろう幸せな関係」を障害があっても努力で手に入れること、だと示唆されました。
1i)将也は、いつ硝子に過去の行い(いじめ)を謝罪するのか

2)A級
2a)硝子が植野に出した手紙の中身 → 第44話で明らかになりました
2b)硝子の補聴器が片方になった理由
2c)水門小から転校後の硝子の学校生活、交友関係 → 第51話の硝子回でもまったく示されなかったことから、極めて没交渉な生活だったと推測されます。
2d)なぜ島田はテキ屋になっているのか、ただのバイトなのか → なんと第49話おまけの「舞台探訪」で回収されました。ただのバイトのようです。
2e)結絃カメラのゴクヒ映像はもう使われないのか → 47話からみると、自殺の映像はガムシロ組にも共有されたようです。
2f)結絃の不登校は解消されるのか、自称「硝子の世話係」を卒業するのか → 第44話、45話で「世話係」の自己像が否定されました。
2g)硝子が「死にたい」から1か月半程度で立ち直るまでの経緯

3)Aマイナス級
3a)真柴の正体、真柴の「同級生」 → 第49話で、真柴が考えていたこと、同級生の話題が伏線回収されました。
3b)結絃が死体写真ばかり撮っていた理由 → 第45話で明確になりました。
3c)ガーデンピックはいつ聞くんだ
3d)佐原のメール「成長を証明する」方法 → 第44話、45話での植野への振る舞いに明確に見えました。47話でも成長が示されています。
3e)竹内がなぜ手話を知っているのか
3f)ペドロはどこへ行った?
3g)広瀬のいま、島田・植野との関係 → 第50話で、まだ普通に植野・島田と花火大会でつるむような親しい関係で、将也救出にもかんでいたことが判明しました。
3h)将也が中学時代も孤立していたことを硝子は知ることになるのか
3i)映画はどうなるの? → 硝子の努力により、再開されました。島田も参加の見込み

4)B級
4a)喜多先生の結婚相手、喜多はいま何をやっているのか
4b)小学校時代、将也以外のクラスメートの硝子いじめの実態 → 特に将也カースト転落後のいじめは、植野が、硝子に対する嫉妬で行っていたことが判明しました。
4c)石田母の「優しさの中の厳しさ」はもう表現されないのか → 第49話で、病室に籠城する植野への態度、硝子への拒絶などで改めて示されました。
4d)健脚コンビとは何だったのか
4e)デラックスってなぜ登場したんだろう、再登場はある?
4f)石田姉の顔出しはある? → 第51話と同じ号に掲載の作者インタビューで「物語上不要だから(出さない)」と説明がありました。
4g)花火大会の「あれ 西宮さんじゃね?」の発言者は? → 広瀬(か島田)であることが第50話で判明しました。


今回、「はっきりと」回収されたのは、意外にも4f)の「石田姉の顔出し」でした。
本編ではなく、同号に掲載の作者インタビューで、「将也と硝子のドラマに無関係だから」顔を出さないんだ、という解説がありました。
ですので、石田姉の顔は最後まで出ないでしょう。

あとは、1h)の、硝子が「諦めたもの」の正体は、明確に伏線回収されたわけではありませんが、個人的には「回収された」と感じています。
第51号で硝子が夢見た「自分が健聴者だったら得られていたであろう、平和で幸せで当たり前の関係と生活」、それを(障害があっても)何とか手に入れること、そのことを硝子は「諦めた」のだ、と思います。
(そして、突然現れてそれをかなりの程度まで取り戻してくれた夢のような存在が、将也だった、ということだと思います)

加えて、2c)の「硝子の水門小転校後〜将也との再会までの交友関係」ですが、今回「西宮視点」でもまったく描かれなかったことが、1つの「答え」だろうと思います。
つまり、この期間の関係は、結絃が「家でぼーっと本を読んでるくらい」と称していたように、周囲と没交渉でまったくぱっとしないものだったことは、恐らく間違いないと思います。

リストのなかで、伏線回収されたものは、これくらいでしょうか。
次回以降、いよいよ将也が目覚めて硝子とも再会しそうなので、残された伏線回収が一気にすすむ展開を期待したいところです。
タグ:第51話
posted by sora at 08:08 | Comment(2) | TrackBack(0) | 第6巻 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする